別荘新築祝いの贈り物ガイド!マナーと相場、喜ばれるプレゼント
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大切なご友人やご親戚、お世話になっている方が素敵な別荘を新築されたと聞けば、心からのお祝いを届けたいものですよね。

しかし、いざ別荘新築祝いを贈ろうとすると、多くの疑問が浮かんでくるのではないでしょうか。

例えば、別荘新築祝いの金額相場は一体いくらくらいが適切なのか、贈る相手との関係性によってどう変わるのか、といったお金にまつわる悩みは尽きません。

また、贈り物を渡すタイミングや、のしの正しい書き方といった基本的なマナーも気になるところです。

プレゼント選びにおいても、現金や商品券は味気ないだろうか、おしゃれな観葉植物や便利なカタログギフトはどうだろうか、など選択肢が多くて迷ってしまうかもしれません。

さらには、良かれと思って選んだ品物が、実は新築祝いのタブーに触れてしまう可能性も考えられます。

そして、万が一お祝いをいただいた場合、お返し(内祝い)は必要なのか、その際のマナーはどうすれば良いのか、という点も知っておきたい重要なポイントです。

この記事では、そうした別荘新築祝いに関するあらゆるお悩みを解決するため、必要な情報を網羅的に解説していきます。

基本的なマナーから、相手に心から喜ばれるプレゼントの選び方、そして特別な贈り物として格式高い胡蝶蘭の魅力まで、詳しくご紹介します。

これを読めば、あなたの心からの「おめでとう」が最高のかたちで伝わるはずです。

この記事でわかること
  • ➤別荘新築祝いの金額相場の目安
  • ➤贈る相手との関係性別の最適な贈り物
  • ➤知っておくべき基本的な贈答マナー
  • ➤贈り物を渡すベストなタイミング
  • ➤のしや水引の正しい選び方と書き方
  • ➤避けるべきタブーな贈り物の具体例
  • ➤別荘という特別な場にふさわしい胡蝶蘭の魅力

 

喜ばれる別荘新築祝いの選び方と金額の相場

この章のポイント
  • ➤金額相場は相手との関係性によって変わる
  • ➤格式高い贈り物として胡蝶蘭を贈る選択
  • ➤おしゃれなインテリアになる観葉植物も人気
  • ➤相手が選べるカタログギフトや商品券
  • ➤知っておきたいタブーとなる贈り物

金額相場は相手との関係性によって変わる

別荘新築祝いを贈る際に、多くの方が最初に悩むのが「いくら包めば良いのか」という金額の問題ではないでしょうか。

金額が少なすぎると失礼にあたるかもしれませんし、逆に高すぎても相手に気を遣わせてしまう可能性があります。

適切な金額を判断する上で最も重要な基準となるのが、お祝いを贈る相手との「関係性」です。

親しい友人、大切な親戚、お世話になっている上司など、相手との間柄によって相場は大きく変動します。

ここでは、贈る相手別に一般的な金額相場を詳しく見ていきましょう。

この相場を基準に、ご自身の状況や相手との日頃のお付き合いの深さを考慮して、最終的な金額を決定するのが良いでしょう。

別荘新築祝いの金額は、相手との関係性を第一に考え、感謝の気持ちを表現する手段として適切な範囲で設定することが大切です。

以下に、関係性別の金額相場を表にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

贈る相手 金額相場 解説
友人・知人 5,000円~10,000円 親しい友人であればこの範囲が一般的です。複数人の友人と連名で贈る場合は、一人当たりの負担を抑えつつ、少し高価な品物を選ぶこともできます。
兄弟・姉妹 10,000円~30,000円 兄弟姉妹への新築祝いは、友人より少し高めの相場になります。日頃の関係性や年齢によって調整しましょう。他の兄弟と相談して金額を合わせるのも良い方法です。
親戚 10,000円~30,000円 いとこなど、同世代の親戚であれば兄弟姉妹と同程度の金額が目安です。普段のお付き合いの深さに応じて決めると良いでしょう。
自分の子供へ 50,000円~100,000円 親から子へ贈る場合は、新しい生活への援助の意味も込めて高額になる傾向があります。ただし、家庭の事情に合わせて無理のない範囲で贈ることが最も重要です。
職場の上司 5,000円~10,000円 個人で贈る場合の相場です。高額すぎるとかえって気を遣わせてしまうため、この範囲が無難です。部署の同僚と連名で贈るケースも多く見られます。
職場の同僚・部下 5,000円~10,000円 上司へ贈る場合と同様の金額が目安です。特に親しい間柄であれば、少し多めに包むこともあります。

この表はあくまで一般的な目安です。

例えば、過去に自分が新築祝いをいただいた経験がある場合は、その時にもらった金額と同程度のものをお返しするのがマナーとされています。

また、新築披露パーティーに招待されているかどうかによっても判断が分かれます。

パーティーに出席する場合は、お祝いの品物や現金を持参しますが、食事代などを考慮して少し多めに包むという考え方もあります。

最終的には、これらの相場を参考にしつつも、相手を思う気持ちを金額という形でどう表現するかが大切になります。

無理のない範囲で、心からのお祝いの気持ちが伝わる金額を設定しましょう。

格式高い贈り物として胡蝶蘭を贈る選択

別荘新築祝いという特別な贈り物には、何を贈るべきか悩むものです。

品物選びで失敗したくない、せっかくなら心から喜んでもらいたい、そしてお祝いの気持ちがしっかりと伝わるものを選びたい、そう考えるのは当然のことでしょう。

そんな時、自信を持っておすすめできるのが「胡蝶蘭」です。

胡蝶蘭と聞くと、開店祝いや就任祝いといったビジネスシーンを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は個人へのお祝い、特に別荘新築祝いには最適な贈り物なのです。

胡蝶蘭が持つ特別な意味

胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」という非常に縁起の良い花言葉があります。

蝶が舞うような華やかな花の姿から、このような花言葉が付けられました。

新しい住まいでの生活が幸せに満ちたものになるように、という願いを込めるのに、これほどふさわしい花はないでしょう。

また、鉢植えの蘭は「根付く」という意味合いも持ち合わせているため、「幸せがその場所に根付く」という解釈もでき、新築祝いにはまさにぴったりの縁起物と言えます。

圧倒的な高級感と存在感

胡蝶蘭の最大の魅力は、その気品あふれる佇まいと、他を圧倒するほどの高級感です。

美しい花が連なって咲く姿は非常に豪華で、広々とした別荘の玄関やリビングに飾ることで、空間全体が一気に華やかになります。

新築の美しいインテリアにも見事に調和し、訪れる人の目を楽しませてくれるでしょう。

一般的な花束やアレンジメントフラワーとは一線を画すその存在感は、贈り主の「おめでとう」という気持ちの大きさを雄弁に物語ってくれます。

実用面でも優れた贈り物

見た目の美しさだけでなく、胡蝶蘭は実用的な面でも非常に優れた贈り物です。

  • 花粉や香りが少ない:新しい家の匂いを邪魔することがなく、アレルギーの心配も少ないため、どなたにでも安心して贈ることができます。
  • 手入れが比較的簡単:水やりの頻度は季節にもよりますが、1週間から10日に一度程度と少なく、忙しい方でも管理しやすいのが特徴です。
  • 花持ちが良い:適切な環境であれば1ヶ月以上、長いものだと3ヶ月近く美しい花を楽しむことができます。お祝いの余韻を長く楽しめるのも嬉しいポイントです。

このように、胡蝶蘭は縁起の良さ、見た目の豪華さ、そして実用性の高さを兼ね備えた、まさに三拍子そろった贈り物です。

現金や商品券では表現しきれない「お祝いの心」を形にし、観葉植物とはまた違った「特別な日」を演出する力を持っています。

大切な方の新たな門出を祝う別荘新築祝いに、感動を呼ぶ贈り物として胡蝶蘭を選んでみてはいかがでしょうか。

きっと、受け取った方の記憶に深く残る、素晴らしいプレゼントになるはずです。

おしゃれなインテリアになる観葉植物も人気

別荘新築祝いの贈り物として、胡蝶蘭と並んで人気が高いのが観葉植物です。

新しい空間に生命の息吹と癒やしをもたらしてくれるグリーンは、おしゃれなインテリアの一部として、多くの方に喜ばれるプレゼントと言えるでしょう。

特に、広々とした空間が確保できる別荘には、少し大きめの観葉植物も映えるため、贈り物の選択肢として非常に魅力的です。

観葉植物が選ばれる理由

観葉植物が新築祝いに喜ばれるのには、いくつかの理由があります。

まず第一に、どんなテイストのインテリアにも馴染みやすいという点が挙げられます。

ナチュラル、モダン、和風など、別荘のコンセプトを問わず、グリーンは空間に自然な彩りと温かみを加えてくれます。

また、植物には空気清浄効果やリラックス効果があるとも言われており、新しい住まいで健やかに過ごしてほしいという、贈り主の優しい心遣いを伝えることができます。

さらに、胡蝶蘭と同様に鉢植えであることから「根付く」という縁起の良い意味合いも持っています。

長く育てていく楽しみがある点も、観葉植物ならではの魅力です。

日々成長していく姿を見ることで、家への愛着も一層深まるかもしれません。

別荘新築祝いにおすすめの観葉植物

観葉植物と一言で言っても、その種類は多岐にわたります。

ここでは、別荘新築祝いとして特に人気があり、育てやすい種類をいくつかご紹介します。

  1. パキラ:「発財樹」とも呼ばれ、金運アップの縁起物として知られています。生命力が強く育てやすいため、初心者の方への贈り物としても安心です。編み込まれた幹がおしゃれな印象を与えます。
  2. モンステラ:大きな切れ込みの入った葉が特徴的で、南国のリゾートのような雰囲気を演出してくれます。ハワイでは「希望の光を導く」と言い伝えられており、新しい門出のお祝いにぴったりです。
  3. ウンベラータ:ハート型の大きな葉が可愛らしく、インテリア雑誌などでもよく見かける人気の高い植物です。ナチュラルで優しい雰囲気は、どんな空間にもマッチしやすいでしょう。
  4. サンスベリア:空気清浄効果が高いことで知られ、「天然の空気清浄機」とも呼ばれています。乾燥に強く、水やりの手間が少ないため、管理が楽な点も魅力です。

観葉植物を贈る際の注意点

観葉植物を贈る際には、いくつか考慮すべき点があります。

まず、相手のライフスタイルです。

旅行などで家を空けることが多い方であれば、乾燥に強く手入れが簡単な種類を選ぶといった配慮が必要です。

また、植物のサイズも重要です。

別荘は広いとはいえ、置く場所を相手に考えさせてしまうような大きすぎるものは避けた方が無難でしょう。

事前に「観葉植物を贈りたいのだけど、迷惑じゃないかな?」と一言確認を入れておくと、より親切です。

その際に、好みの雰囲気や置きたい場所のイメージを聞いておくと、プレゼント選びがさらにスムーズになります。

心安らぐグリーンを贈ることで、相手の新しい別荘ライフがより豊かなものになるよう、願いを込めて選んでみてください。

相手が選べるカタログギフトや商品券

別荘新築祝いのプレゼント選びで、「相手の好みが全く分からない」「せっかく贈るなら本当に欲しいものを使ってほしい」と悩んだ末にたどり着く選択肢が、カタログギフトや商品券ではないでしょうか。

これらは受け取った側が自由に好きなものを選べるという、非常に実用的な贈り物です。

一見すると少し味気ないように感じられるかもしれませんが、そのメリットとデメリットを理解し、適切な場面で活用すれば、相手に心から喜んでもらえるスマートなプレゼントになり得ます。

カタログギフトのメリットと魅力

カタログギフトの最大のメリットは、何と言っても「相手に選ぶ楽しみ」をプレゼントできる点にあります。

ページをめくりながら「どれにしようか」と夫婦や家族で話し合う時間も、楽しいひとときとなるでしょう。

最近のカタログギフトは非常に多様化しており、単なるモノだけでなく、高級レストランでの食事券や温泉旅行、アクティビティ体験といった「コト」ギフトが充実しているのも魅力です。

別荘という新しい拠点で楽しめる体験型ギフトは、特別な思い出作りにも繋がり、記憶に残る贈り物となる可能性があります。

また、インテリア雑貨、キッチン用品、グルメ、ファッションなど、掲載されているジャンルが幅広いため、どんな趣味趣向の方にも対応できる安心感があります。

贈り手としては、予算に合わせてカタログのコースを選ぶだけなので、品物選びに時間をかける必要がないという手軽さも利点です。

商品券やギフトカードの利便性

商品券やギフトカードは、カタログギフト以上に実用性を重視した贈り物です。

新生活を始めるにあたっては、何かと物入りになるものです。

家具や家電、日用品など、自分たちで揃えたいものがたくさんあるでしょう。

そんな時に、好きな店舗で自由に使える商品券は非常にありがたい存在です。

特に、相手の好きなブランドやよく利用する百貨店、大型家具店のギフトカードなどを贈れば、より心のこもった贈り物になります。

「このお店が好きだと聞いたので」と一言添えるだけで、単なる金券ではない、相手を思ったプレゼントなのだという気持ちが伝わります。

実用的な贈り物の注意点

一方で、カタログギフトや商品券にはデメリットも存在します。

それは、贈り物の金額が相手に明確に分かってしまうという点です。

特に目上の方へ贈る場合、金額がはっきりと分かるものは失礼だと感じる方もいらっしゃるため、注意が必要です。

また、「選ぶのが面倒」「品物を選ぶ手間を省いたのでは」と、少し手抜きな印象を与えてしまう可能性もゼロではありません。

こうしたデメリットを払拭するためには、やはりメッセージカードの存在が重要になります。

「お好みのものが分からなかったので、本当に必要なものにお役立てください」「新しい別荘での生活が、より豊かになるような素敵な品を選んでくださいね」といった温かいメッセージを添えることで、無機質になりがちな贈り物に心が通います。

相手との関係性や性格を考慮し、最も喜んでくれそうな選択肢は何かを考えた上で、これらの実用的なギフトを活用するのが良いでしょう。

知っておきたいタブーとなる贈り物

心を込めて選んだ別荘新築祝いが、知らず知らずのうちに相手を不快にさせてしまったり、縁起が悪いと思われたりしては、元も子もありません。

新築祝いには、古くからの慣習や語呂合わせなどから、避けるべきとされる「タブー」な品物がいくつか存在します。

これらは迷信だと捉える方もいますが、特に目上の方や礼儀を重んじる方へ贈る際には、知っておくに越したことはありません。

ここでは、新築祝いの贈り物として一般的にタブーとされているものを、その理由とともに詳しく解説します。

良かれと思って選んでしまいがちなものも含まれているため、プレゼント選びの最終チェックとしてぜひ確認してください。

火を連想させるもの

新築祝いにおいて最も有名なタブーが、「火事」や「炎」を連想させる品物です。

新しい家が火災に遭わないようにという願いから、火に関連するアイテムは避けるのがマナーとされています。

具体的には、以下のようなものが挙げられます。これらはうっかり選んでしまいがちなので注意が必要です。

  • 赤い色のもの:花束やラッピングペーパー、インテリア雑貨など、メインカラーが赤色のものは火を直接的にイメージさせるため避けるのが無難です。
  • 灰皿、ライター、キャンドル、アロマストーブ:これらは直接火を使う、あるいは火を連想させるアイテムです。おしゃれなデザインのものも多いですが、新築祝いにはふさわしくないとされています。
  • 暖房器具:ストーブやヒーターなども、火事の元になり得るという考えからタブーとされます。ただし、相手からリクエストがあった場合は問題ありません。

壁に穴を開けさせるもの

新築の美しい壁や柱に傷をつけさせることになる品物も、避けるべきとされています。

せっかくの新居に、贈り物が原因で穴を開けさせてしまうのは、相手への配慮に欠けるという考え方です。

代表的なものとしては、壁掛け時計や絵画、壁に取り付けるタイプの棚などがこれに該当します。

もし時計や絵画を贈りたい場合は、壁に掛ける必要のない「置き時計」や、イーゼルなどに立てて飾れる「額装された絵」を選ぶようにしましょう。

履物や敷物

スリッパやマット、ラグといった履物や敷物も、新築祝いの贈り物としては避けた方が良いとされています。

これらには「相手を踏みつける」という意味合いがあり、特に目上の方へ贈るのは失礼にあたると考えられています。

また、「もっと良い家に住めるように頑張れ」といった意味で「踏み台にする」と捉えられることもあるため、相手を問わず避けるのが賢明です。

おしゃれなデザインのものが多く、ついプレゼントとして選びたくなりますが、注意が必要です。

目上の方への贈り物として不適切なもの

上記に加えて、特に上司や年配の親戚など、目上の方へ贈る際に注意したい品物もあります。

例えば、「勤勉」を意味する筆記用具や腕時計は、「もっと働きなさい」という意味に取られかねません。

また、商品券や現金も、金額がはっきりと分かってしまうため、相手によっては「お金に困っていると思われた」と感じてしまう可能性があり、失礼にあたることがあります。

これらのタブーを知っておくことで、相手に心から喜んでもらえるプレゼント選びができます。

心配な場合は、胡蝶蘭や高級な食器、グルメギフトといった、タブーに触れる心配のない定番の品物を選ぶと安心です。

 

失敗しない別荘新築祝いを贈る際のマナー

この章のポイント
  • ➤お祝いを渡すのに最適なタイミングとは
  • ➤のしの書き方と紅白蝶結びの水引の選び方
  • ➤親しい間柄なら現金でのお祝いも選択肢に
  • ➤心が伝わるお祝いメッセージの文例
  • ➤お返しは不要?気になる内祝いのマナー
  • ➤心遣いが伝わる素敵な別荘新築祝いにしよう

お祝いを渡すのに最適なタイミングとは

別荘新築祝いは、心を込めて選んだプレゼントそのものだけでなく、それをいつ渡すかという「タイミング」も非常に重要です。

適切な時期を逃すと、相手の迷惑になってしまったり、お祝いの気持ちが半減してしまったりすることもあります。

逆に、ベストなタイミングで贈ることで、あなたの心遣いがより深く相手に伝わるでしょう。

ここでは、別荘新築祝いを贈るのに最適な時期について、様々なケースを想定して詳しく解説します。

基本は「新築披露」の際に持参する

最も理想的で正式なタイミングは、家主から新居のお披露目パーティー(新築披露)に招待された際に、お祝いを持参することです。

これは、相手にとってもゲストを迎える準備が整っており、直接お祝いの品を受け取り、感謝の言葉を伝えることができる最良の機会です。

パーティーの場でプレゼントを開けることも多く、その場が華やぐきっかけにもなります。

招待状を受け取ったら、パーティー当日に手渡しできるよう準備を進めましょう。

ただし、胡蝶蘭や大きな観葉植物、重い家電など、持参するのが難しい品物を贈る場合は、パーティー当日に届くように配送を手配するのがスマートです。

その際は、事前に「お祝いの品を別送しましたので、当日は手ぶらで伺いますね」と一言伝えておくと、相手も心づもりができて親切です。

新築披露がない、または招待されていない場合

新築披露パーティーを行わない場合や、遠方であったり事情があったりして招待されていないケースもあるでしょう。

その場合は、相手が新しい別荘に入居してから、少し落ち着いた頃を見計らって贈るのがマナーです。

一般的には、入居後半月〜2ヶ月以内が目安とされています。

入居直後は、荷解きや手続きなどで非常に忙しくしている可能性が高いため、その時期は避けるのが思いやりです。

まずは「ご新築おめでとうございます」というお祝いの連絡を入れ、その際に「落ち着いた頃にお祝いを贈らせていただきたいのだけど、ご都合の良い日時はありますか?」と尋ねるのが最も丁寧な方法です。

もし直接訪問して渡す場合は、必ず事前にアポイントメントを取り、長居はせずに早めに失礼するのが礼儀です。

避けるべきタイミング

逆に、お祝いを贈るのを避けるべきタイミングも存在します。

  • 入居前や引っ越し当日:この時期は、家主が最も慌ただしくしている時です。贈り物の受け取りや保管場所の確保が負担になる可能性があるため、絶対に避けましょう。
  • 早朝や深夜:言うまでもありませんが、相手の迷惑になるような時間帯に訪問したり、配送を手配したりするのはマナー違反です。
  • あまりに遅すぎる時期:入居から半年以上経ってしまうなど、時間が経ちすぎると、相手もお返しの準備などに困ってしまいます。お祝いの気持ちが薄れているような印象も与えかねないので、適切な時期を逃さないようにしましょう。

もし何らかの事情で贈るのが遅くなってしまった場合は、「遅くなってしまい申し訳ありません」というお詫びの言葉を添えるのがマナーです。

相手の状況を最優先に考え、思いやりの心を持って最適なタイミングを見極めることが、素晴らしい別荘新築祝いへの第一歩となります。

のしの書き方と紅白蝶結びの水引の選び方

別荘新築祝いの贈り物を準備する上で、品物と同じくらい重要なのが「のし(熨斗)」の体裁を整えることです。

正式な贈り物には、のし紙を掛けるのが日本の伝統的なマナーです。

のし紙には様々な種類があり、お祝い事の内容によって使うべきものが決まっています。

間違ったものを選んでしまうと、せっかくのお祝いムードに水を差してしまうことにもなりかねません。

ここでは、別荘新築祝いにふさわしい「水引(みずひき)」の選び方と、「表書き(おもてがき)」の書き方について、分かりやすく解説します。

水引は「紅白の蝶結び」を選ぶ

水引とは、のし紙の中央にかかっている飾り紐のことです。

新築祝いのように、何度繰り返しても良いお祝い事には、「紅白の蝶結び(花結び)」の水引を選びます。

蝶結びは、何度でも簡単に結び直せることから、「繰り返したい慶事」に使われると覚えておきましょう。

一方で、結婚祝いや快気祝いなど、一度きりであることが望ましいお祝い事には、「結び切り」や「あわじ結び」といった、一度結ぶと解くのが難しい水引が使われます。

新築祝いに結び切りを使うのは重大なマナー違反となるため、購入の際には必ず「蝶結び」であることを確認してください。

表書きの書き方

表書きとは、水引の上段中央に書く贈り物の名目のことです。

毛筆や筆ペンを使い、楷書で丁寧にはっきりと書くのが基本です。

ボールペンや万年筆で書くのはマナー違反とされていますので注意しましょう。

別荘新築祝いの場合、一般的に使われる表書きは以下の通りです。

  1. 御新築御祝(ごしんちくおんいわい):最も一般的で丁寧な表書きです。相手が目上の方でも失礼にあたりません。
  2. 祝御新築(しゅくごしんちく):こちらも広く使われる表書きです。4文字は縁起が悪いとする考え方もありますが、一般的には問題ないとされています。
  3. 御祝(おいわい):どのようなお祝いにも使えるシンプルな表書きです。

名前の書き方

水引の下段中央には、贈り主の名前を表書きよりも少し小さめの文字で書きます。

連名で贈る場合は、名前の書き方にルールがあります。

  • 夫婦連名の場合:中央に夫のフルネームを書き、その左側に妻の名前のみを書きます。
  • 3名以内の連名の場合:役職や年齢が上の人を一番右に書き、そこから左へ順に名前を並べていきます。友人同士など、立場に差がない場合は五十音順で書くのが一般的です。
  • 4名以上の場合:代表者の名前を中央に書き、その左側に「外一同(他一同)」と書き添えます。そして、全員の名前を書いた紙(奉書紙や和紙)を中袋に入れるのが正式なマナーです。職場などでは「株式会社〇〇 営業部一同」のように、部署名でまとめることもあります。

これらのルールは、相手への敬意を示すための大切な作法です。

特に、胡蝶蘭のような格式高い贈り物をする際には、外側の体裁も完璧に整えておきたいものです。

最近では、購入した店舗で表書きや名入れのサービスを行っていることも多いので、自信がない場合はプロにお願いするのも良いでしょう。

正しいのしの知識を身につけ、マナーの面でも心のこもったお祝いを届けましょう。

親しい間柄なら現金でのお祝いも選択肢に

別荘新築祝いの贈り物として、品物ではなく「現金」を贈るという選択肢もあります。

「お祝いに現金を渡すのは、生々しくて気が引ける」と感じる方もいるかもしれませんが、贈る相手との関係性や状況によっては、現金が最も喜ばれるプレゼントになることも少なくありません。

新しい生活を始めるにあたり、何かと出費がかさむものです。

本当に必要なものを自分たちの好みで選びたいと考えている相手にとっては、現金や商品券は何より実用的な贈り物と言えるでしょう。

現金が喜ばれるケースとは

現金でのお祝いが特に適しているのは、贈る相手がごく親しい間柄である場合です。

例えば、自分の子供や兄弟姉妹、非常に仲の良い友人などが挙げられます。

こうした関係性であれば、「好きなものの足しにしてね」という気持ちがストレートに伝わりやすく、相手も遠慮なく受け取ることができます。

また、相手から「お祝いは現金が助かるな」といったリクエストがあった場合には、迷わず現金を選ぶのが最善です。

一方で、職場の上司やそれほど親しくない知人など、目上の方や少し距離のある相手に現金を贈るのは、一般的に失礼にあたるとされています。

「お金に困っていると思われているのではないか」と相手に気を遣わせてしまう可能性があるため、避けるのが無難です。

このような場合は、品物やカタログギフトを選ぶ方が良いでしょう。

現金を贈る際のマナー

現金をお祝いとして贈る際には、守るべき大切なマナーがいくつかあります。

ただお金を渡せば良いというわけではなく、相手への敬意と心遣いを示すための作法です。

まず最も重要なのが、お札の選び方です。必ず「新札(ピン札)」を用意しましょう。

新しく発行されたきれいなお札を使うことで、「この日のために準備しました」というお祝いの気持ちを表現することができます。

銀行の窓口で両替すれば、簡単に手に入ります。

次に、その新札を「祝儀袋(ご祝儀袋)」に入れることです。

お祝い金を財布から直接出して渡したり、普通の封筒に入れたりするのは重大なマナー違反です。

祝儀袋も、別荘新築祝いにふさわしいものを選ぶ必要があります。

  • 水引:前述の通り、「紅白の蝶結び」のものを選びます。
  • 表書き:「御新築御祝」や「御祝」と書きます。
  • 名前:水引の下に、贈り主の氏名を書きます。

祝儀袋には、お金を入れる「中袋(中包み)」が付いているのが一般的です。この中袋の表面には包んだ金額を「金 壱萬圓也」のように大字(旧漢字)で書き、裏面には自分の住所と氏名を書くのが正式なマナーです。

お札を入れる向きにも作法があり、お札の表側(肖像画が描かれている面)が中袋の表側に来るように、そして肖像画が上に来るように揃えて入れます。

これらのマナーを守ることで、現金という実用的な贈り物が、心のこもったフォーマルなプレゼントへと昇華します。

相手への配慮を忘れずに、スマートにお祝いの気持ちを伝えましょう。

心が伝わるお祝いメッセージの文例

別荘新築祝いのプレゼントには、ぜひ心のこもったメッセージカードを添えましょう。

品物や現金だけでは伝えきれない温かい気持ちや、お祝いの言葉を文字にすることで、あなたの贈り物はより一層特別なものになります。</

たとえ短い文章であっても、心のこもったメッセージは相手の喜びを何倍にも膨らませる力を持っています。

しかし、いざ書こうとすると「どんなことを書けば良いのだろう?」と筆が止まってしまう方も多いのではないでしょうか。

ここでは、贈る相手別に、すぐに使えるメッセージの文例をいくつかご紹介します。

また、メッセージを書く際に避けるべき「忌み言葉」についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

メッセージに含めたい基本要素

メッセージを作成する際は、以下の3つの要素を盛り込むと、バランスの取れた心の伝わる文章になります。

  1. お祝いの言葉:まずは「ご新築おめでとうございます」という祝福の気持ちをストレートに伝えます。
  2. 建物や相手への賞賛:新しい別荘の素敵な点(「木の香りが素敵な別荘ですね」「夢が形になりましたね」など)や、家を建てた相手への労いの言葉(「本当にお疲れ様でした」)を加えます。
  3. 今後の幸せを願う言葉:新しい住まいでの生活が素晴らしいものになるように願う言葉で締めくくります。「この素敵な別荘で、たくさんの楽しい思い出を作ってくださいね」といった内容です。

【相手別】メッセージ文例集

▼友人・知人へ贈る場合

「〇〇(友人名)、夢の別荘の完成、本当におめでとう!
写真を見せてもらったけど、センスのいい〇〇らしい本当に素敵な空間だね。
今度ぜひ遊びに行かせてね。ビール持参で駆けつけます!
この新しい場所で、家族みんなの笑顔がたくさんあふれますように。」

▼会社の同僚へ贈る場合

「〇〇さん、この度はご新築誠におめでとうございます。
こだわりの詰まった素敵な別荘が完成したとのこと、心よりお祝い申し上げます。
ささやかですが、お祝いの品をお贈りします。新しいインテリアの仲間に入れていただけると嬉しいです。
ご家族皆様の新たな門出が、素晴らしいものとなりますようお祈りしております。」

▼上司・目上の方へ贈る場合

「〇〇様(役職名)、この度はご新築、誠におめでとうございます。
長年の夢でいらっしゃった素敵な別荘が完成したとのこと、心よりお慶び申し上げます。
心ばかりのお祝いでございますが、どうぞお納めください。
ご家族の皆様の新たな暮らしが、健やかで幸多きものとなりますよう、心よりお祈り申し上げます。」

メッセージで避けるべき「忌み言葉」

お祝いのメッセージでは、縁起が悪いとされる「忌み言葉」を使わないように注意が必要です。

特に新築祝いでは、火事を連想させる言葉は最大のタブーとされています。

うっかり使ってしまわないよう、書いた後にもう一度見直す習慣をつけましょう。

  • 火事を連想させる言葉:火、炎、燃える、焼ける、煙、赤、紅など
  • 倒壊や衰退を連想させる言葉:倒れる、壊れる、潰れる、傾く、廃れる、流れる、失うなど

例えば、「赤々と燃える暖炉が素敵ですね」といった表現は避け、「温かみのある暖炉が素敵ですね」のように言い換える配慮が必要です。

心を込めた言葉を選び、最高の形でお祝いの気持ちを伝えてください。

お返しは不要?気になる内祝いのマナー

別荘新築祝いを贈る側として、また、もし自分が受け取る側になった場合を想定して、「お返し」についてのマナーを知っておくことは非常に重要です。

一般的に、お祝いへのお返しは「内祝い(うちいわい)」と呼ばれます。

しかし、この内祝いの考え方は他のお祝い事とは少し異なる側面を持っており、特に新築祝いにおいては「必ずしもお返しの品物が必要ではない」とされるケースもあります。

ここでは、別荘新築祝いにおける内祝いの基本的な考え方と、もしお返しをする場合の相場やマナーについて詳しく解説します。

新築祝いのお返しは「新築披露」が基本

伝統的に、新築祝いに対する最も正式なお返しは、「新居に相手を招き、おもてなしをすること」とされています。

つまり、新築披露パーティーが内祝いそのものの役割を果たすのです。

新しい別荘を見てもらい、食事や飲み物を振る舞うことで、いただいたお祝いへの感謝の気持ちを示す、という考え方です。

したがって、新築披露に招待した方からは、高額なお祝い(例えば10万円など)をいただいた場合を除き、基本的にお返しの品物を別途用意する必要はないとされています。

このことを知っておくと、自分がパーティーに招かれた際に「お返しは気にしないでね」とスマートに伝えることができるでしょう。

品物で内祝いを贈るケース

一方で、以下のような場合には、品物で内祝いを贈るのが一般的です。

  • 新築披露を行わなかった、または相手を招待できなかった場合。
  • 遠方に住んでいるなど、相手が新築披露に出席できなかった場合。
  • いただいたお祝いが、パーティーでのおもてなしに見合わないほど高額だった場合。

これらのケースでは、感謝の気持ちを形にしてお返しをするのが丁寧な対応です。

内祝いの相場と贈る時期

内祝いとして品物を贈る場合の金額相場は、いただいたお祝いの「3分の1から半額(半返し)」が目安です。

例えば、1万円のお祝いをいただいたら、3,000円から5,000円程度の品物を選ぶのが一般的です。

贈る時期は、お祝いをいただいてから1~2ヶ月以内が適切です。

あまり遅くならないように気をつけましょう。

内祝いの品物にも、もちろん「のし」を掛けます。

水引は、お祝いの時と同じく「紅白の蝶結び」を選びます。

表書きは「内祝」とし、下段には世帯主の姓、またはフルネームを書きます。

内祝いにおすすめの品物

内祝いには、あとに残らない「消え物」が好まれる傾向にあります。

例えば、お菓子やコーヒー・紅茶のセット、調味料、タオル、洗剤などが定番です。

相手の好みが分からない場合は、好きなものを選んでもらえるカタログギフトも人気があります。

お返しにおいても、相手への感謝と気遣いを忘れずに、マナーを守って対応することが大切です。

これらの知識は、自分が贈り主である場合にも、相手に余計な気を遣わせないための配慮に繋がります。

心遣いが伝わる素敵な別荘新築祝いにしよう

この記事のまとめ
  • ➤別荘新築祝いは相手との関係性で相場を決める
  • ➤友人なら5千円から1万円、親族なら1万円から3万円が目安
  • ➤贈り物のタイミングは新築披露か入居後1~2ヶ月以内
  • ➤のし紙の水引は紅白の蝶結びを選ぶのがマナー
  • ➤表書きは「御新築御祝」とし毛筆か筆ペンで書く
  • ➤火を連想させる赤い物やライターなどはタブー
  • ➤スリッパやマットなど踏みつける物も避ける
  • ➤現金で贈るなら必ず新札を祝儀袋に入れること
  • ➤プレゼントには心のこもったメッセージを添える
  • ➤メッセージでは火事や倒壊を連想する忌み言葉を避ける
  • ➤お返しは新築披露へのお招きが基本なので品物は不要な場合も
  • ➤品物でお返しするなら相場は頂いた額の3分の1から半額
  • ➤選択肢に迷った時の贈り物は胡蝶蘭が最適
  • ➤胡蝶蘭の花言葉「幸福が飛んでくる」は門出にぴったり
  • ➤格式高く華やかな胡蝶蘭は別荘のインテリアを格上げする

 

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