上棟祝いと新築祝いの違いとは?贈る物や相場、マナーを全解説
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親しい友人や親族が家を建てるという知らせは、自分のことのように嬉しいものですね。

しかし、その過程で「上棟祝い」や「新築祝い」といった言葉を耳にし、その違いや、いつ、何を、どのように贈れば良いのか分からず、戸惑ってしまう方も少なくないのではないでしょうか。

特に、上棟祝いと新築祝いは、お祝いのタイミングが異なるため、両方贈るべきなのか、それとも片方だけで良いのか、判断に迷うこともあるでしょう。

また、お祝いの気持ちをしっかりと伝えるためには、金額の相場や、のしの書き方、さらにはプレゼント選びにおけるマナーなど、知っておくべきポイントがいくつか存在します。

特に親や兄弟といった身近な関係であればなおさら、失礼のないようにしたいものです。

お祝いの品として何を贈るか、という点も大きな悩みどころですが、相手に心から喜んでもらえるような、センスの良いプレゼントを選びたいものですね。

もしお祝いをいただいた場合には、感謝の気持ちを込めたお返しも必要になります。

この記事では、そうした上棟祝いと新築祝いに関するあらゆる疑問を解消するために、それぞれの違いから、贈る際のマナー、金額の相場、おすすめのプレゼント、お返しの方法まで、分かりやすく徹底的に解説していきます。

この記事でわかること
  • ➤上棟祝いと新築祝いの明確な違い
  • ➤両方をお祝いすべきかの判断基準
  • ➤お祝いを贈る最適な時期とタイミング
  • ➤関係性ごとに見るお祝いの金額相場
  • ➤のし袋の選び方と正しい書き方
  • ➤相手に喜ばれるプレゼント選びのコツ
  • ➤お祝いを頂いた際のお返しのマナー

 

上棟祝いと新築祝いの基本的な違いとマナー

この章のポイント
  • ➤それぞれの意味と目的の決定的な違い
  • ➤両方お祝いすべきか迷ったときの判断基準
  • ➤お祝いを渡す時期とタイミング
  • ➤知っておきたい贈答の基本マナー

それぞれの意味と目的の決定的な違い

上棟祝いと新築祝いは、どちらも新しい家の完成を祝うものですが、その意味と目的、そして祝うタイミングには明確な違いがあります。

これらの違いを正しく理解することが、適切なマナーでお祝いの気持ちを伝えるための第一歩となるでしょう。

まず、上棟祝いについて説明します。

上棟祝いは、家の骨組みが完成し、屋根の最も高い位置にある部材である「棟木(むなぎ)」が取り付けられた段階で行われるお祝いです。

この工程は「上棟(じょうとう)」や「棟上げ(むねあげ)」と呼ばれ、建築過程における一つの大きな節目とされています。

上棟祝いの主な目的は、これまでの工事の無事を神様に感謝し、今後の工事の安全と家の無事な完成を祈願することにあります。

そのため、お祝いの対象は主に、家を建てる施主(せしゅ)だけでなく、工事に携わってくれている大工さんや職人さんたちへの感謝と労いの意味合いが強いのが特徴です。

昔は「上棟式」という儀式を行い、餅まきなどをして近隣住民と喜びを分かち合う風習もありましたが、現在では簡略化されたり、身内だけで行われたりすることが多くなっています。

一方、新築祝いは、家が完全に完成し、人が住める状態になってから贈るお祝いです。

こちらの目的は、新しい家の完成を祝福し、その家での新しい生活のスタートを応援する気持ちを伝えることにあります。

お祝いの対象は、もちろんその家に住む家族、つまり施主です。

工事の安全を祈願する上棟祝いとは異なり、新築祝いは完成した家とその家族の未来の幸せを願う、という点が大きな違いと言えるでしょう。

新居のお披露目会などに招かれた際に、手土産として持参することが一般的です。

このように、上棟祝いは「建築の途中段階で、工事関係者への労いと安全祈願を主目的とするお祝い」であり、新築祝いは「家が完成した後で、施主家族の新しい門出を祝福するお祝い」であるという決定的な違いがあるのです。

両方お祝いすべきか迷ったときの判断基準

上棟祝いと新築祝いの違いを理解すると、次に「両方ともお祝いするべきなのだろうか」という疑問が湧いてくるかもしれません。

結論から言うと、必ずしも両方贈る必要はなく、一般的には新築祝いだけを贈ることが多いです。

どちらを贈るべきか、あるいは両方贈るべきかを判断するための基準は、施主との関係性の深さが大きく関わってきます。

一般的な友人・知人・会社関係者の場合

友人や会社の同僚、部下、遠い親戚などの場合は、新築祝いを贈るのが一般的です。

前述の通り、上棟祝いは工事の安全を祈願し、職人さんたちを労う意味合いが強いお祝いです。

そのため、施主と非常に親しい間柄でない限り、上棟の段階でお祝いをすることはあまりありません。

家が完成し、新居に招待された際などに、新築祝いとして心のこもった品物やご祝儀を贈るのがスマートな対応と言えるでしょう。

親や兄弟、特に親しい親族の場合

自分の親や兄弟、祖父母、あるいはおじ・おばなど、非常に近しい親族の場合は、状況によって両方お祝いするケースも考えられます。

特に、家づくりの過程を間近で見ていたり、相談に乗っていたりした場合、建築の大きな節目である上棟の際にもお祝いをしたいという気持ちが湧くのは自然なことです。

この場合、上棟祝いとしてご祝儀や、職人さんたちへの差し入れ(ビールやお酒、お弁当など)を贈り、家が完成した後に改めて新築祝いを贈る、という形です。

ただし、これも義務ではありません。

もし両方贈る場合は、上棟祝いは少し控えめに、新築祝いを本祝いとしてしっかりと贈るなど、金額や品物でバランスを取ると良いでしょう。

最も大切なのは、施主の意向を確認することです。

最近では上棟式自体を行わないケースも増えています。

「お祝いをしたいのだけれど、上棟式はするの?」と事前にさりげなく尋ねてみると、相手も気持ちを汲み取ってくれるはずです。

相手に気を遣わせすぎないように配慮しつつ、お祝いの気持ちを伝える方法を考えるのが最善です。

お祝いを渡す時期とタイミング

お祝いは、適切な時期とタイミングで贈ることが、相手に喜んでもらうための重要なマナーです。

上棟祝いと新築祝いでは、それぞれ渡すべきベストなタイミングが異なりますので、しっかりと確認しておきましょう。

上棟祝いを渡すタイミング

上棟祝いは、その名の通り「上棟式」が行われる場合に、その当日に渡すのが最も正式なタイミングです。

もし上棟式に招待された場合は、開始前に施主に直接手渡すのが良いでしょう。

上棟式を行わない、または式には参加できないけれどもお祝いを贈りたい、というケースも増えています。

その場合は、上棟の日(棟木が上がる日)がいつなのかを事前に確認し、その当日か、遅くとも数日以内には届くように手配するのが望ましいです。

あまり早すぎても、また遅すぎても間が抜けてしまうため、タイミングを計ることが大切です。

ご祝儀(現金)を贈る場合は直接手渡しが基本ですが、品物を贈る場合は配送サービスを利用するのも一つの方法です。

新築祝いを渡すタイミング

新築祝いを渡すタイミングは、上棟祝いに比べて少し幅があります。

一般的には、新しい家が完成し、引っ越しがある程度落ち着いた頃に贈るのが良いとされています。

具体的には、引っ越し後、半月から1ヶ月以内が目安と考えると良いでしょう。

この期間であれば、相手も新生活に少し慣れ始め、来客を迎える余裕も出てくる頃です。

最も良いタイミングは、新居のお披露目会に招待された時です。

その際に「本日はおめでとうございます」という祝福の言葉と共に、手土産として持参するのが最もスマートで喜ばれる渡し方です。

もしお披露目会がない場合や、参加できない場合は、前述の目安期間内に相手の都合の良い日時を確認した上で、直接訪問して渡すか、配送で贈るようにしましょう。

注意点として、引っ越しの直前や当日は、相手が非常に忙しくしているため避けるべきです。

また、家が完成する前に贈る「完成前祝い」も、万が一の事態を考えると避けた方が無難とされています。

焦らず、相手の状況を思いやり、最適なタイミングを見計らってお祝いの気持ちを伝えましょう。

知っておきたい贈答の基本マナー

お祝いの気持ちを正しく伝えるためには、贈り物そのものだけでなく、それに付随するマナーを守ることが非常に重要です。

特に上棟祝いと新築祝いのようなフォーマルなお祝い事では、基本的なマナーを知っているかどうかで、相手に与える印象が大きく変わってきます。

ここでは、最低限押さえておきたい贈答の基本マナーについて解説します。

ご祝儀袋(のし袋)の選び方

現金を贈る際には、必ずご祝儀袋(のし袋)に入れます。

上棟祝いや新築祝いは、何度あっても喜ばしい「お祝い事」ですので、紅白の水引(みずひき)で、結び方が「蝶結び(花結び)」のものを選びます。

蝶結びは、何度も結び直せることから「何度繰り返しても良いお祝い事」に使われます。

結婚祝いなどで使われる「結び切り」は、一度結ぶと解けないことから「一度きりであってほしい事柄」に用いられるため、間違えないように注意しましょう。

表書きの書き方

ご祝儀袋の表書きは、毛筆や筆ペンを使い、楷書で丁寧に書くのがマナーです。

水引の上段中央に、贈る目的を書きます。

  • 上棟祝いの場合:「祝上棟」「御上棟御祝」
  • 新築祝いの場合:「御新築御祝」「祝御新築」「御祝」

水引の下段中央には、贈り主の名前をフルネームで書きます。

夫婦連名で贈る場合は、中央に夫の氏名を書き、その左側に妻の名前のみを書きます。

贈ってはいけない品物(タブー)

新築祝いでは、火事を連想させる品物はタブーとされています。

例えば、赤い色のもの、灰皿、ライター、ストーブ、キャンドル、アロマディフューザー(火を使うタイプ)などがこれに当たります。

また、壁に穴を開ける必要がある掛け時計や絵画なども、新築の家に傷をつけさせるという意味で、避けた方が良いとされることがあります。

もしリクエストがあった場合は別ですが、そうでなければ避けるのが無難です。

スリッパやマットなどの敷物は「踏みつける」という意味合いから、目上の方へ贈るのは失礼にあたる場合があるため注意が必要です。

相手との関係性を考慮し、心を込めて選んだ品物であっても、こうしたマナー違反で不快な思いをさせてしまわないよう、細心の注意を払いましょう。

 

上棟祝いと新築祝いで贈る品物と金額の相場

この章のポイント
  • ➤関係性で見るお祝い金の金額相場
  • ➤親や兄弟へのお祝いはどうする?
  • ➤のし袋の選び方と正しい表書き
  • ➤喜ばれるプレゼント選びのポイント
  • ➤感謝を伝えるお返しの方法
  • ➤祝福の気持ちを伝える上棟祝いと新築祝いの知識

関係性で見るお祝い金の金額相場

上棟祝いや新築祝いを現金で贈る場合、最も悩むのが「いくら包めば良いのか」という金額の相場ではないでしょうか。

金額が少なすぎると失礼にあたる可能性がありますし、逆に多すぎても相手にお返しの負担をかけてしまうことになります。

お祝いの金額は、相手との関係性の深さによって大きく変動します。

ここでは、一般的な関係性ごとの金額相場を、上棟祝いと新築祝いに分けて表でご紹介します。

あくまで目安として、ご自身の状況や地域性などを考慮して最終的な金額を判断してください。

上棟祝いの金額相場

上棟祝いは、前述の通り、施主だけでなく職人さんへの労いの意味合いも含まれるため、新築祝いに比べると少し特殊です。

親族以外は贈らないケースも多いですが、もし贈る場合の相場は以下の通りです。

贈る相手 金額の目安 備考
親・子 30,000円 ~ 100,000円 ご祝儀のほか、お酒や職人さんへの差し入れを別途用意することも多いです。
兄弟・姉妹 10,000円 ~ 30,000円 兄弟間で相談して金額を合わせると良いでしょう。
その他の親戚 5,000円 ~ 20,000円 日頃のお付き合いの深さによって調整します。

新築祝いの金額相場

新築祝いは、友人や職場関係者など、より幅広い関係性の人から贈られるお祝いです。

一般的に、上棟祝いよりも新築祝いの方が金額相場は高くなる傾向にあります。

贈る相手 金額の目安
親・子 50,000円 ~ 100,000円以上
兄弟・姉妹 30,000円 ~ 50,000円
その他の親戚 10,000円 ~ 30,000円
友人・知人 5,000円 ~ 10,000円
職場の上司 5,000円 ~ 10,000円
職場の同僚・部下 5,000円 ~ 10,000円

お祝い事のご祝儀では、「死」や「苦」を連想させる4や9のつく金額は避けるのがマナーです。

また、偶数は「割り切れる」ことから別れを連想させるため、結婚祝いでは避けられますが、新築祝いではそこまで厳密に気にする必要はないとされています。

しかし、気になる場合は1万円、3万円、5万円といった奇数の金額にしておくとより丁寧です。

親や兄弟へのお祝いはどうする?

自分の親や兄弟・姉妹が家を建てるとなると、お祝いの気持ちもひとしおでしょう。

しかし、身内だからこそ「どの程度のお祝いをすべきか」「現金と品物のどちらが良いか」など、かえって悩んでしまうことも多いかもしれません。

ここでは、親や兄弟へのお祝いについて、特に考慮すべき点を解説します。

親から子へ、子から親へのお祝い

親から子へ家づくりの資金援助があった場合、それがお祝いを兼ねていることもあります。

その場合でも、上棟式や新築披露の際には、別途ご祝儀やお祝いの品を用意するのが一般的です。

金額の相場は前述の通り高額になる傾向がありますが、家庭の事情によって様々です。

大切なのは金額の多さよりも、新しい門出を祝う気持ちです。

逆に、子から親へ贈る場合は、自分たちの経済状況に合わせて無理のない範囲でお祝いを考えましょう。

現金も喜ばれますが、「何か欲しいものはないか」と直接聞いて、希望の家電や家具をプレゼントするのも非常に良い方法です。

その方が実用的で、相手にとっても本当に必要なものを手に入れることができるため、喜ばれることが多いでしょう。

兄弟・姉妹へのお祝い

兄弟・姉妹間でお祝いを贈る場合、事前に他の兄弟と相談し、金額や贈る品物を合わせておくことを強くお勧めします。

そうすることで、「自分だけ金額が少なかった(または多すぎた)」といった気まずい状況を避けることができますし、兄弟一同として高価なものを一緒にプレゼントすることも可能になります。

例えば、兄弟3人で3万円ずつ出し合って、9万円の最新家電を贈る、といった形です。

これは一人では難しいですが、複数人なら可能になるお祝いの形で、受け取る側にとっても大きな喜びとなるでしょう。

もし自分が先に家を建ててお祝いをもらっている場合は、その時にもらった金額と同程度の金額をお返しするのが基本的なマナーです。

身内だからこそ、形式にこだわりすぎず、コミュニケーションを取りながら、相手が本当に喜んでくれる形でお祝いをすることが何よりも大切です。

のし袋の選び方と正しい表書き

お祝い金を贈る際に使用する「のし袋(ご祝儀袋)」は、お祝いの気持ちを形として示す大切なアイテムです。

選び方や書き方には決まったマナーがあり、これを守ることで相手への敬意を表すことができます。

ここでは、上棟祝いと新築祝いにおける、のし袋の選び方と正しい表書きのルールを詳しく解説します。

のし袋の選び方

のし袋は、包む金額とのバランスを考えて選ぶことが重要です。

豪華すぎる袋に少ない金額を包むのも、逆にシンプルな袋に高額を包むのもアンバランスです。

多くののし袋には、包む金額の目安が記載されているので、それを参考に選びましょう。

  1. 水引(みずひき):上棟祝いや新築祝いは、何度あっても良いお祝い事なので、紅白の「蝶結び(花結び)」の水引を選びます。関西など一部地域では「あわじ結び」が使われることもあります。
  2. のし(熨斗):水引の右上についている飾りが「のし」です。お祝い事には、のしが付いているものを選ぶのが基本です。
  3. 袋のデザイン:1万円程度までなら水引が印刷されたシンプルなタイプ、3万円~5万円なら少し装飾のあるタイプ、10万円以上なら和紙を使った格式の高い豪華なタイプなど、金額に見合った格の袋を選びましょう。

表書きの書き方

表書きは、黒色の毛筆または筆ペンで、濃くはっきりと書くのがマナーです。

ボールペンや万年筆は避けましょう。

1. 名目(上段):
水引の中央上部に、お祝いの目的を楷書で丁寧に書きます。

  • 上棟祝いの場合:「祝上棟」「御上棟御祝」
  • 新築祝いの場合:「御新築御祝」「祝御新築」

どちらの場合でも使える「御祝」でも問題ありません。

2. 氏名(下段):
水引の中央下部に、贈り主の名前を名目よりも少し小さめに書きます。

  • 個人の場合:フルネームで書きます。
  • 夫婦連名の場合:中央に夫のフルネームを書き、その左側に妻の名前のみを書きます。
  • 3名までの連名の場合:役職や年齢が上の人を右から順に書きます。友人同士など同格の場合は五十音順で右から書きます。
  • 4名以上の場合:代表者の氏名を中央に書き、その左側に「外一同(他一同)」と書き添えます。そして、全員の氏名を書いた紙を中袋に入れます。

中袋の書き方

中袋(または中包み)には、包んだ金額と自分の住所・氏名を書きます。

表面の中央に、包んだ金額を「金 参萬圓」のように大字(だいじ)で書くのが最も丁寧ですが、「金 三〇、〇〇〇円」のように漢数字や算用数字で書いても問題ありません。

裏面の左下には、自分の郵便番号、住所、氏名を記入します。

これは、受け取った側がお返しをする際に誰からいくら頂いたかを整理するために非常に重要ですので、忘れずに必ず記入しましょう。

お札は、肖像画が描かれている面が表になるように、そして肖像画が上に来るように向きを揃えて入れます。

新札を用意するのが望ましいとされています。

喜ばれるプレゼント選びのポイント

「現金よりも、記念に残る品物を贈りたい」と考える方も多いでしょう。

プレゼント選びは楽しいものですが、相手の好みや新居の雰囲気に合わないものを贈ってしまうと、かえって迷惑になってしまう可能性もあります。

ここでは、相手に心から喜んでもらえるプレゼントを選ぶためのポイントをいくつかご紹介します。

相手の希望をリサーチする

最も確実で喜ばれる方法は、本人に直接欲しいものを聞いてしまうことです。

「新築のお祝いを考えているんだけど、何かリクエストはある?」とストレートに聞けば、相手も遠慮なく欲しいものを伝えてくれるかもしれません。

それが難しい場合は、共通の友人を通じて探りを入れたり、日頃の会話から趣味やライフスタイルをヒントにしたりするのも良いでしょう。

実用性が高く、いくつあっても困らないもの

相手の好みが分からない場合に間違いがないのは、実用的な消耗品や、いくつあっても困らないものです。

  • 上質なタオルセット:新生活のスタートに新しいタオルは嬉しいものです。
  • 洗剤や石鹸のギフトセット:デザイン性の高い、少し高級なものを選ぶと特別感が出ます。
  • グルメギフト:有名店のスイーツやお肉、お酒など、自分ではなかなか買わないような少し贅沢な食品は喜ばれます。
  • カタログギフト:相手に好きなものを選んでもらえるため、失敗がありません。

新生活を彩るインテリアや家電

新居の雰囲気を知っているなら、それに合うインテリア雑貨も良い選択肢です。

例えば、おしゃれな観葉植物、デザイン性の高い時計、高機能なコーヒーメーカーや電気ケトルなどが人気です。

ただし、インテリアは好みが大きく分かれるため、シンプルなデザインのものを選ぶのが無難です。

特別なお祝いには「胡蝶蘭」という選択肢

もし、特別なお祝いの気持ちを表現したいのであれば、「胡蝶蘭(こちょうらん)」の鉢植えは非常におすすめです。

胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」という縁起の良い花言葉があり、新しい門出を祝うのにこれ以上ないほどふさわしい贈り物と言えます。

その優雅で気品のある佇まいは、新しい家の玄関やリビングを華やかに彩り、お祝いの気持ちを格調高く伝えてくれます。

また、花粉が少なく、香りもほとんどないため、アレルギーの心配も少なく、手入れも比較的簡単な点も魅力です。

上棟祝い、新築祝いのどちらのシーンにおいても、格式高い胡蝶蘭は間違いなく喜ばれる特別なプレゼントとなるでしょう。

感謝を伝えるお返しの方法

上棟祝いや新築祝いをいただいたら、感謝の気持ちを込めて「お返し」をするのがマナーです。

このお返しは「内祝い(うちいわい)」と呼ばれます。

本来、内祝いは「身内のお祝い事の喜びを分かち合う」ために贈るものでしたが、現在ではお祝いをいただいたことへのお礼としての意味合いが強くなっています。

ここでは、お返しの時期や金額、品物選びのポイントについて解説します。

お返しを贈る時期

お返しを贈るタイミングは、お祝いをいただいてから1ヶ月から2ヶ月以内が目安です。

新築の場合、引っ越し直後は何かと忙しいものです。

生活が少し落ち着いてから、ゆっくりと準備を始めれば問題ありません。

お返しが遅くなりすぎると、かえって失礼にあたる可能性もあるため、時期を逃さないように注意しましょう。

お返しを贈る際には、品物だけを送るのではなく、必ずお礼状を添えるのが丁寧なマナーです。

お礼状には、いただいたお祝いへの感謝の気持ちや、新しい生活の様子などを綴ります。

お返しの金額相場

お返しの金額は、いただいたお祝いの品物や現金の「3分の1」から「半額(半返し)」程度が相場とされています。

例えば、1万円のお祝いをいただいた場合は、3,000円から5,000円程度の品物をお返しとして選びます。

高額のお祝いをいただいた場合など、半返しでは負担が大きいと感じる場合は、3分の1程度でも問題ありません。

大切なのは金額よりも感謝の気持ちです。

いただいた品物の金額が分からない場合は、インターネットなどでおおよその価格を調べて目安にすると良いでしょう。

お返しにおすすめの品物

お返しの品物としては、相手が使ったり消費したりしてなくなる「消えもの」が一般的です。

これは、「喜びが残らないように」という意味ではなく、「相手に気を遣わせない」という配慮からです。

  • お菓子やコーヒー、紅茶の詰め合わせ
  • 調味料や油のセット
  • タオルや洗剤などの日用品
  • 入浴剤のギフトセット

相手の好みが分からない場合や、多くの方に同じものをお返ししたい場合は、カタログギフトも便利です。

お返しの品物にも、紅白の蝶結びの水引がついた「のし紙」を掛けるのがマナーです。

表書きは「内祝」または「新築内祝」とし、下段には世帯主の姓、または家族の連名を記載します。

祝福の気持ちを伝える上棟祝いと新築祝いの知識

ここまで、上棟祝いと新築祝いに関する様々な情報をお伝えしてきました。

家の新築という、人生における大きな節目を祝うこれらの習慣は、古くから日本に伝わる美しい文化です。

最後に、これまでの内容をまとめ、あなたの祝福の気持ちがより深く、そして正しく相手に伝わるための知識を再確認しましょう。

上棟祝いと新築祝いの最も大きな違いは、祝う「タイミング」と「目的」にあります。

上棟祝いは建築の安全を祈願し、新築祝いは完成と新しい生活を祝福するものです。

一般的には新築祝いを贈ることが多いですが、親しい間柄であれば両方をお祝いするケースもあります。

大切なのは、相手との関係性を考慮し、無理のない範囲で心を込めてお祝いすることです。

お祝いを贈る際には、金額の相場や時期、のしのマナーなどを守ることが、相手への敬意を示す上で不可欠となります。

特に、タブーとされる品物を贈ってしまわないよう、プレゼント選びには注意が必要です。

そして、もし何を贈るか迷った際には、「幸福が飛んでくる」という花言葉を持つ胡蝶蘭を思い出してください。

その気品ある美しさは、どんな新居にもマッチし、お祝いの場を一層華やかに演出してくれるはずです。

格式高い胡蝶蘭は、言葉にしなくても、あなたの深い祝福の気持ちを雄弁に物語ってくれる特別な贈り物となるでしょう。

この記事で得た知識が、あなたの大切な方への心からのお祝いに役立つことを願っています。

この記事のまとめ
  • ➤上棟祝いは工事の安全を祈願するお祝い
  • ➤新築祝いは家の完成と新生活を祝福するお祝い
  • ➤祝うタイミングと目的が両者の大きな違い
  • ➤一般的には新築祝いだけを贈ることが多い
  • ➤親しい親族は両方贈ることもあるが義務ではない
  • ➤上棟祝いは上棟式の日に渡すのがベスト
  • ➤新築祝いは引っ越し後1ヶ月以内が目安
  • ➤お祝い金の相場は相手との関係性で決まる
  • ➤のし袋は紅白の蝶結びの水引を選ぶ
  • ➤火事を連想させる赤い物や灰皿は贈答のタブー
  • ➤プレゼント選びに迷ったら本人の希望を聞くのが確実
  • ➤特別な贈り物として胡蝶蘭は非常に喜ばれる
  • ➤胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」で縁起が良い
  • ➤格式高い胡蝶蘭はあらゆるシーンで最高の贈り物になる
  • ➤お祝いを頂いたら3分の1から半額程度でお返しをする

 

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