胡蝶蘭の就任祝いの立札のマナー|基本から注意点まで解説

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この度は、ご昇進、誠におめでとうございます。

大切なお取引先や関係者の方の就任祝いに、美しい胡蝶蘭を贈る機会は多いことでしょう。

しかし、その際に欠かせない「立札」の準備で、頭を悩ませてはいませんか。

特に、胡蝶蘭の就任祝いの立札のマナーは、相手への敬意を示す上で非常に重要です。

立札の書き方一つで、あなたの印象が大きく変わってしまう可能性もゼロではありません。

例えば、お祝いのメッセージの文例や、連名で贈る場合の正しい記載方法、さらには会社名に英語表記が含まれる際の対応など、細かいけれど見過ごせないポイントが数多く存在します。

また、木札と紙札のどちらを選ぶべきか、新任の役職をどのように記せば失礼がないか、そして何よりも大切な贈るタイミングについて、確信を持てずにいる方もいらっしゃるかもしれません。

宛名の書き方から贈り主の示し方、知らずにやってしまいがちな注意点まで、就任祝いの場面で恥をかかないための知識は、ビジネスパーソンにとって必須のスキルと言えるでしょう。

この記事では、そうした皆様が抱える不安や疑問を解消するために、胡蝶蘭の就任祝いの立札のマナーに関するあらゆる情報を網羅的に解説していきます。

基本のキから、少し応用的なケースまで、この記事を最後まで読めば、自信を持ってスマートにお祝いの気持ちを伝えられるようになるはずです。

この記事でわかること
  • ➤就任祝いの立札の基本的な書き方とレイアウト
  • ➤宛名と贈り主の正しい記載方法
  • ➤連名で贈る場合のマナーと注意点
  • ➤木札と紙札の違いと選び方
  • ➤会社名が英語表記の場合の対処法
  • ➤お祝いを贈るのに最適なタイミング
  • ➤間違いやすい役職名の書き方やNG例

失敗しない胡蝶蘭の就任祝いの立札のマナーの基本

この章のポイント
  • ➤まずは立札の基本的な書き方から押さえましょう
  • ➤宛名には相手の会社名・役職・氏名を記載します
  • ➤贈り主である自分の会社名・役職・氏名も忘れずに
  • ➤木札と紙札では与える印象が異なります
  • ➤連名で贈る場合の記載方法とは

胡蝶蘭を就任祝いとして贈る際、花の美しさと同じくらい重要なのが立札です。

立札は、誰から誰へのお祝いなのかを明確にするだけでなく、お祝いの気持ちを正式に伝えるためのものです。

ここでは、胡蝶蘭の就任祝いの立札のマナーとして、まず押さえておくべき基本的なルールについて詳しく解説します。

これらの基本を理解することで、相手に対して失礼のない、心のこもったお祝いができるようになるでしょう。

まずは立札の基本的な書き方から押さえましょう

就任祝いの立札で最も重要な要素は、「お祝いの文言」「お届け先の情報」「贈り主の情報」の3つです。

これらを正しく記載することが、マナーの第一歩となります。

まず、お祝いの文言ですが、これは立札の最も目立つ中央部分に、他よりも大きく記載するのが一般的です。

就任祝いの場合、最もよく使われるのが「祝」や「御祝」という言葉です。

さらに具体的に、「祝 御就任」や「御就任御祝」とすることもあります。

どの文言を選ぶかは、相手との関係性や状況によって判断しますが、一般的には「祝 御就任」が最も丁寧で分かりやすいでしょう。

このお祝い文言は、赤文字で記載されることも多く、お祝いの気持ちを華やかに演出する効果があります。

次に、お届け先の情報と贈り主の情報ですが、これらは誰から誰への贈り物なのかを明確にするために不可欠です。

基本的なレイアウトとしては、お祝い文言の右側に「お届け先の会社名・役職・氏名」を、左側に「贈り主の会社名・役職・氏名」を記載します。

文字の大きさは、お祝い文言を最も大きく、次にお届け先、そして贈り主の順に少しずつ小さくすると、バランスの取れた美しい立札になります。

特に、お届け先の名前よりも贈り主の名前が大きくならないように注意することは、胡蝶蘭の就任祝いの立札のマナーの基本中の基本です。

これは、あくまでお祝いされる側を立てるという、日本の贈り物文化における大切な配慮から来ています。

立札は縦書きが主流ですが、最近では横書きのレイアウトも増えてきています。

特に、会社名にアルファベットが含まれる場合などは、横書きの方が見栄えが良いこともあります。

どちらを選ぶかは花屋さんと相談しながら決めると良いでしょう。

いずれにせよ、全体のバランスを考え、受け取った側が一目で内容を理解できるような、見やすく丁寧な書き方を心がけることが何よりも大切です。

宛名には相手の会社名・役職・氏名を記載します

立札の宛名を記載する際には、細心の注意が必要です。

宛名は、お祝いの気持ちを直接届ける相手を示す部分であり、間違いは大変失礼にあたります。

胡蝶蘭の就任祝いの立札のマナーとして、宛名には「会社名」「新しい役職」「氏名」を正確に記載することが求められます。

まず会社名ですが、こちらは略称を用いず、必ず正式名称で記載してください。

「(株)」や「(有)」といった表記は避け、「株式会社」「有限会社」としっかりと書き記します。

会社の юридическое лицо 格(法人格)の位置も、前株か後株かを事前に正確に確認しておくことが不可欠です。

次に役職名です。

こちらも「代表取締役社長」や「専務取締役」など、就任された新しい役職を正式名称で記載します。

特に、社長就任のお祝いの場合、「代表取締役」なのか、それとも「取締役社長」なのか、細かな違いにも気を配る必要があります。

もし不明な点があれば、必ず事前に確認を取りましょう。

そして最後に氏名です。

氏名はフルネームで記載するのが最も丁寧な形となります。

名字だけを記載することもありますが、同姓の方がいる可能性も考慮すると、フルネームが無難です。

これらの「会社名」「役職」「氏名」を、お祝い文言の右側に記載します。

もしお届け先の部署名などが分かる場合は、会社名と役職の間に記載すると、より丁寧な印象を与えることができます。

ただし、立札のスペースには限りがあるため、文字が小さくなりすぎないようバランスを考慮することも重要です。

宛名の記載で最も大切なのは、敬意を払い、すべての情報を正確に記すことです。

贈る前には、誤字脱字がないか、会社名や役職、お名前に間違いがないかを、必ず二重三重にチェックする習慣をつけましょう。

贈り主である自分の会社名・役職・氏名も忘れずに

立札には、誰がお祝いを贈ったのかを明確に示すため、贈り主の情報を記載することも絶対に忘れてはいけません。

お届け先の方が、たくさんのお祝いを受け取る中で、誰からの贈り物かをすぐに判別できるようにするための大切な配慮です。

贈り主の情報は、お祝い文言を挟んで宛名とは反対側、つまり左側に記載するのが一般的です。

記載する内容は、宛名と同様に「会社名」「役職」「氏名」の3点セットが基本となります。

こちらも、会社名は略さずに正式名称で記載し、役職と氏名を続けます。

ここでの重要なマナーは、先述の通り、贈り主の名前が、お届け先の宛名よりも大きくならないようにすることです。

あくまで主役は就任された相手の方であるという謙虚な姿勢を示すことが、胡蝶蘭の就任祝いの立札のマナーでは求められます。

文字の大きさは、宛名よりも一回り小さくすると、バランスが良く、敬意も伝わります。

もし、会社としてではなく、部署やチーム単位で贈る場合は、「〇〇株式会社 営業部一同」のように記載します。

また、個人名を出さずに会社名だけで贈りたい場合は、「〇〇株式会社」のみを記載することも可能です。

どのような形で贈るにせよ、受け取った相手がすぐに贈り主を特定できるよう、情報を明確に記載することが肝心です。

お祝いが届いた後、相手は誰からいただいたかを確認し、お礼の連絡をするのが一般的です。

その際に、贈り主が不明であったり、情報が不正確であったりすると、相手を困らせてしまうことになります。

そうした事態を避けるためにも、贈り主の情報は正確かつ明瞭に記載するよう、最後まで気を抜かないようにしましょう。

立札は、美しい胡蝶蘭に添える、あなたの会社やあなた自身の「顔」でもあるのです。

木札と紙札では与える印象が異なります

胡蝶蘭に添える立札には、主に「木札」と「紙札」の2種類があります。

どちらを選ぶかによって、お祝い全体の印象が大きく変わるため、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。

胡蝶蘭の就任祝いの立札のマナーとして、どちらが正解ということはありませんが、一般的には木札の方がより格式高いとされています。

木札の特徴とメリット

木札は、その名の通り木製の札で、高級感と重厚感があるのが最大の特徴です。

特に、社長就任や役員就任といった重要なお祝いの場面では、木札を選ぶのが一般的です。

木の温もりが、豪華な胡蝶蘭と相まって、より一層格調高い雰囲気を醸し出します。

また、耐久性にも優れているため、オフィスなどに飾られる期間が長くなる場合でも、見栄えが損なわれにくいというメリットもあります。

多くの場合、文字は手書きや印刷で入れられ、その仕上がりは非常に美しいものです。

大切なお取引先への就任祝いなど、特に礼を尽くしたい場合には、木札を選ぶことを強くお勧めします。

紙札の特徴とメリット

一方、紙札は厚手の紙やカードで作られた立札です。

木札に比べるとカジュアルな印象になりますが、デザインの自由度が高いというメリットがあります。

会社のロゴを入れたり、カラフルなデザインを選んだり、メッセージカードのように手書きで一言添えたりすることも可能です。

比較的親しい間柄の方への就任祝いや、少しカジュアルな雰囲気でお祝いしたい場合に適しています。

また、コスト面で木札よりも手頃な場合が多いのも特徴です。

ただし、重要なビジネスシーンでの就任祝いにおいては、紙札だと少し見劣りしてしまう可能性があるため、相手との関係性をよく考えて選ぶ必要があります。

  • 木札: 格式高く、重厚感がある。重要なビジネスシーンに最適。
  • 紙札: カジュアルでデザイン性が高い。親しい間柄やコストを抑えたい場合に。

どちらの札を選ぶにせよ、大切なのはお祝いの気持ちです。

しかし、ビジネスシーンにおいては、形式が重視される場面も少なくありません。

迷った場合は、よりフォーマルな印象を与える木札を選んでおけば、まず間違いはないでしょう。

連名で贈る場合の記載方法とは

会社の部署一同や、複数の役員、あるいは数社合同でお祝いを贈るなど、連名で胡蝶蘭を贈るケースも少なくありません。

連名で立札を作成する場合、誰の名前をどの順番で書くかという点で、特別なマナーが存在します。

まず、基本的な考え方として、贈り主の名前は立場の高い人から順に、右から左へと記載していきます。

これは日本の伝統的な序列の考え方に基づいています。

例えば、代表取締役社長と専務取締役の連名で贈る場合は、右側に代表取締役社長の名前を、その左側に専務取締役の名前を記載します。

3名以上になる場合も同様に、役職順に右から並べていきます。

もし役職が同じ場合は、社内での序列や年齢などを考慮して順番を決めますが、厳密なルールがない場合は五十音順にすることもあります。

しかし、人数が多くなりすぎると、一人ひとりの名前が小さくなってしまい、かえって見栄えが悪くなる可能性があります。

一般的に、立札に個別の名前を記載するのは3名程度までが美しいとされています。

4名以上になる場合は、全員の名前を記載するのではなく、代表者の名前を記載し、その左側に「他一同」と書き添えるか、「〇〇株式会社 営業部一同」のように部署名でまとめるのがスマートです。

  1. 3名までの場合: 役職の高い順に右から左へ全員の名前を記載する。
  2. 4名以上の場合: 代表者名に「他一同」と添えるか、「〇〇部一同」のようにまとめる。

また、夫婦連名でお祝いを贈る場合は、夫の名前を右側に、妻の名前を左側に記載します。

ビジネスシーンではあまりないケースかもしれませんが、覚えておくと良いでしょう。

複数の会社で合同で贈る場合は、各社の代表者名を並べて記載しますが、この場合も序列を考慮する必要があります。

もし序列が判断しにくい場合は、事前に各社で相談し、掲載順を決めておくことがトラブルを避けるために重要です。

連名での立札は、贈り主たちの関係性を示すものでもあります。

正しいマナーで記載することで、相手に対してだけでなく、共に祝う仲間に対しても敬意を示すことができるのです。

胡蝶蘭の就任祝いの立札のマナーで気を付けたいこと

この章のポイント
  • ➤お祝いのメッセージで気持ちを伝える際のポイント
  • ➤会社名に英語表記が含まれる場合の書き方
  • ➤贈るタイミングを逃さないことも大切です
  • ➤就任祝いにふさわしい役職名の記載例
  • ➤知っておきたい立札の注意点とNG例
  • ➤相手に失礼のない胡蝶蘭の就任祝いの立札のマナーとは

立札の基本的な書き方をマスターしたら、次はさらに一歩進んだ、細やかな配慮が求められるポイントについて見ていきましょう。

胡蝶蘭の就任祝いの立札のマナーには、基本ルール以外にも、知っていると差がつく注意点がいくつか存在します。

メッセージの添え方や英語表記への対応、贈るタイミングといった要素は、お祝いの気持ちをより深く、そして正確に伝えるために非常に重要です。

これらの点に気を配ることで、あなたの心遣いが相手にさらに伝わるはずです。

お祝いのメッセージで気持ちを伝える際のポイント

通常、就任祝いのフォーマルな立札には、「祝 御就任」といった定型の文言を記載するのが一般的で、個人的なメッセージを長々と書くことはありません。

立札はあくまで、誰から誰へのお祝いかを明示するためのものだからです。

しかし、お祝いの気持ちをどうしても一言添えたいという場合もあるでしょう。

その場合は、立札とは別に、小さなメッセージカードを用意するのが最もスマートな方法です。

メッセージカードであれば、立札の格式を保ちつつ、個人的で温かい言葉を添えることができます。

メッセージカードに記載する内容は、簡潔で心のこもったものが好まれます。

長すぎる文章はかえって相手の負担になる可能性もあるため、注意が必要です。

以下に、就任祝いのメッセージで使える文例をいくつかご紹介します。

  • この度のご就任、心よりお祝い申し上げます。貴社の益々のご発展を祈念しております。
  • 社長ご就任、誠におめでとうございます。今後の更なるご活躍を楽しみにしております。
  • ご就任おめでとうございます。くれぐれもご自愛の上、ますますご手腕を発揮されますことをお祈り申し上げます。

メッセージを添える際に気を付けたいのが、忌み言葉を使わないことです。

お祝いの場面では、「傾く」「倒れる」「寂れる」「失う」といった、企業の衰退や不吉なことを連想させる言葉は避けるのが鉄則です。

また、前任者のことに触れたり、プレッシャーを与えるような表現も避けるべきです。

あくまで、新しい門出を祝い、今後の活躍を応援するというポジティブな内容に終始することが大切です。

もし花屋さんに依頼する場合、メッセージカードを付けてもらえるか、事前に確認しておくと良いでしょう。

手配が可能であれば、立札と一緒に素敵なカードで、あなただけの特別な気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。

その小さな心遣いが、相手の心に深く響くはずです。

会社名に英語表記が含まれる場合の書き方

グローバル化が進む現代では、会社名に英語やアルファベットが含まれていることは珍しくありません。

このような会社名を立札に記載する場合、伝統的な縦書きのレイアウトではどうすれば良いのか、迷うことがあります。

胡蝶蘭の就任祝いの立札のマナーとして、いくつかの対応方法が考えられます。

横書きの立札を選ぶ

最もシンプルで美しい解決策は、横書きの立札を選ぶことです。

横書きであれば、アルファベットや数字も違和感なくレイアウトに収まります。

最近では、多くの花屋さんで横書きの立札が用意されており、デザイン的にも洗練されたものが増えています。

特にIT企業や外資系企業など、現代的な社風の会社へ贈る場合には、横書きの方がむしろ好まれる傾向にあります。

縦書きの場合はカタカナで表記する

どうしても縦書きの立札を使用したい、あるいはそれが慣習であるという場合には、英語表記の部分をカタカナに直して記載するという方法があります。

例えば、「ABC Corporation」であれば、「エイビーシー コーポレーション」と記載します。

この方法であれば、縦書きの伝統的な雰囲気を損なうことなく、会社名を表記することが可能です。

ただし、会社によっては正式なカタカナ表記が決まっている場合もあるため、可能であれば事前に確認するのが最も確実です。

アルファベットを縦に並べる

もう一つの方法として、アルファベットを一文字ずつ縦に並べて書くという手法もあります。

しかし、この方法は単語によっては非常に読みにくくなってしまう可能性があります。

デザイン的には面白いかもしれませんが、相手が一目で会社名を認識できるかという実用性の観点からは、あまり推奨されません。

就任祝いというフォーマルな場では、奇をてらうよりも、分かりやすさを優先するべきでしょう。

結論として、会社名に英語表記が含まれる場合は、まず横書きの立札を検討するのが最もスマートです。

それが難しい場合は、相手に失礼のないよう、分かりやすいカタカナ表記を用いるのが無難な選択と言えます。

贈るタイミングを逃さないことも大切です

どれほど立派な胡蝶蘭と完璧な立札を用意しても、贈るタイミングを間違えてしまうと、そのお祝いの気持ちは半減してしまいます。

胡蝶蘭の就任祝いの立札のマナーにおいて、贈るタイミングは非常に重要な要素です。

一般的に、就任祝いの胡蝶蘭を贈るのに最も適したタイミングは、就任式の当日、あるいは就任日から1週間以内とされています。

特に、就任式の当日に合わせて贈ると、会場が華やかになり、お祝いのムードを一層盛り上げることができます。

ただし、あまりに早く届けすぎると、まだ前任者が在籍している可能性があり、かえって失礼にあたることがあります。

就任のニュースを耳にして、すぐに手配したくなる気持ちは分かりますが、正式な就任日を必ず確認し、その日以降に届くように手配するのが鉄則です。

一方で、贈るのが遅すぎてもいけません。

就任から1週間以上経ってしまうと、お祝いのピークが過ぎてしまい、「今頃?」という印象を与えかねません。

もし、何らかの事情で贈るのが遅れてしまった場合は、立札に「祝 御就任」と書くと同時に、メッセージカードで一言、「遅ればせながら、この度のご就任、心よりお祝い申し上げます」といったお詫びの言葉を添えると丁寧です。

大安などのお日柄は考慮すべき?

日本の贈り物の文化では、大安などの吉日を選ぶことが良いとされています。

可能であれば、大安の日に届くように手配すると、より丁寧な印象になるでしょう。

しかし、ビジネスシーンにおいては、お日柄よりも就任日からの期間を優先する方が重要です。

大安を待つあまり、贈るのが大幅に遅れてしまうようでは本末転倒です。

タイミングに迷った場合は、就任後できるだけ早い平日の午前中に届くように手配するのが最も無難でしょう。

相手の会社の業務開始時間に合わせることで、スムーズに受け取ってもらえ、多くの人の目に触れる機会も増えるはずです。

就任祝いにふさわしい役職名の記載例

立札に記載する役職名は、相手への敬意を示す上で非常に重要です。

間違った役職名を記載してしまうことは、絶対に避けなければなりません。

ここでは、就任祝いでよく使われる役職名の記載例を、具体的なケースと共に紹介します。

社長・代表取締役への就任

会社のトップへの就任は、最もお祝いされるべき機会の一つです。

記載する役職名は、会社の登記情報などに基づいた、正確なものを使いましょう。

就任する役職 立札の記載例
代表取締役社長 代表取締役社長
取締役社長 取締役社長
会長 代表取締役会長

「社長」と「代表取締役」は、法律上の意味合いが異なります。

両方を兼ねている場合は「代表取締役社長」と記載するのが最も正確です。

不明な場合は、相手の会社のホームページなどで確認しましょう。

役員への就任

取締役や監査役など、役員への就任祝いも多くあります。

この場合も、正確な役職名を記載します。

  1. 専務取締役
  2. 常務取締役
  3. 取締役
  4. 監査役

支店長・本部長などへの就任

特定の部署や拠点の責任者への就任祝いも同様です。

特に注意したいのが、新旧の役職を混ぜてしまわないことです。

例えば、部長から取締役に就任された方に対して、「取締役部長」といったような独自の役職を作るのはNGです。

必ず、辞令に記載されている正式な新しい役職名のみを記載するようにしてください。

もし、就任と同時に担当部署などが決まっている場合は、「取締役 営業本部長」のように併記することもありますが、基本的には最も上位の役職を記載すれば問題ありません。

役職名の確認は、お祝いを贈る側の最低限のマナーです。

少しでも不安があれば、手間を惜しまずに確認作業を行いましょう。

知っておきたい立札の注意点とNG例

これまで解説してきたマナーに加えて、就任祝いの立札で特に気を付けたい、やってしまいがちな失敗例や注意点についてまとめます。

良かれと思ってやったことが、実はマナー違反だったということもありますので、最後まで気を抜かずに確認してください。

贈り主の名前を赤字で書くのはNG

お祝いの文言(「祝」など)を赤字にすることはありますが、贈り主の名前を赤字で書くことは絶対に避けてください。

名前を赤字で書くことは、その人が亡くなったことを意味したり、縁起の悪いイメージ(赤字経営など)を連想させたりするため、お祝いの場では最大のタブーとされています。

贈り主の名前は、必ず黒字で記載しましょう。

宛名の名前を間違える

これは基本中の基本ですが、最もやってしまいがちなミスでもあります。

特に、漢字の間違いは大変失礼です。

「サイトウ」さん(斎藤、斉藤、齋藤、齊藤)や、「ワタナベ」さん(渡辺、渡邊、渡邉)など、間違いやすい漢字はたくさんあります。

必ず名刺や会社の公式情報で正確な漢字を確認してください。

「様」の付け忘れ、二重敬称

宛名の氏名の後には、敬称である「様」を付けるのが一般的です。

これを忘れないようにしましょう。

一方で、「〇〇社長様」のように、役職名に「様」を付けるのは「二重敬称」となり、日本語として誤りです。

正しくは、「代表取締役社長 〇〇 〇〇 様」のように、氏名の後に「様」を付けます。

ただし、会社名や団体名に贈る場合は、「〇〇株式会社 御中」のように「御中」を使います。

空欄を作らない

立札のレイアウト上、スペースが余ってしまったとしても、空欄のままにしておくのは避けましょう。

例えば、お届け先の役職や氏名が分からないからといって、会社名だけで贈るのは不親切です。

就任された方の情報をできる限り調べ、記載するのがマナーです。

どうしても不明な場合は、「〇〇株式会社様」とし、メッセージカードで個人宛のメッセージを添えるなどの工夫をしましょう。

これらのNG例を参考に、細部まで配慮の行き届いた立札を作成し、心からのお祝いの気持ちを伝えてください。

相手に失礼のない胡蝶蘭の就任祝いの立札のマナーとは

ここまで、胡蝶蘭の就任祝いの立札に関する様々なマナーや注意点について解説してきました。

基本的な書き方から、連名や英語表記といった応用的なケース、さらには贈るタイミングやNG例まで、多岐にわたる内容をお伝えしました。

最後に、これまでの内容を総括し、相手に失礼のない、心から喜ばれる胡蝶蘭の就任祝いの立札のマナーとは何かをまとめたいと思います。

最も大切なことは、「相手を敬う気持ち」を形にすることです。

立札は単なる名札ではありません。

あなたの、あるいはあなたの会社の、お祝いの気持ちや相手への敬意を代弁する、非常に重要なツールなのです。

そのためには、まず第一に、記載する情報がすべて正確であることが求められます。

会社名、役職名、氏名に一つでも間違いがあれば、せっかくのお祝いムードも台無しになってしまいます。

情報を念入りに確認するという手間を惜しまないことが、マナーの基本です。

次に、主役はあくまでお祝いされる相手であるということを忘れないことです。

贈り主である自分の名前を宛名より大きくしない、というルールは、その象徴と言えるでしょう。

謙虚な姿勢で相手を立てることが、良好なビジネス関係を築く上でも重要になります。

そして、TPOに合わせた選択をすることも大切です。

格式を重んじるべき場面では木札を、親しい間柄であればメッセージ性の高い紙札を選ぶなど、相手との関係性や企業の文化を考慮して、最適な形でお祝いを表現しましょう。

これらのポイントを押さえて準備すれば、あなたの贈った胡蝶蘭は、美しい花と共に、心のこもった祝福のメッセージを雄弁に語ってくれるはずです。

この記事が、あなたの素晴らしいお祝いの機会の一助となれば幸いです。

この記事のまとめ
  • ➤就任祝いの立札には「お祝い文言」「宛名」「贈り主」を記載する
  • ➤お祝い文言は「祝 御就任」などが一般的で中央に大きく書く
  • ➤宛名は正式名称で「会社名・新役職・氏名」を正確に記す
  • ➤贈り主の情報は宛名より小さく記載するのがマナー
  • ➤格式高いお祝いには高級感のある「木札」が推奨される
  • ➤親しい間柄ならデザイン性の高い「紙札」も選択肢になる
  • ➤連名の場合は役職順に右から3名まで記載するのが美しい
  • ➤4名以上の連名は「〇〇部一同」や「他一同」とまとめる
  • ➤個人的なメッセージは立札ではなく別のカードに添えるのがスマート
  • ➤会社名に英語が含まれる場合は「横書き」の立札が最適
  • ➤贈るタイミングは就任日当日か、遅くとも1週間以内に
  • ➤贈り主の名前を赤字で書くのは絶対にNG
  • ➤役職名と氏名の後の「様」は二重敬称にならないよう注意する
  • ➤漢字の間違いや誤字脱字がないか贈る前に必ず再確認する
  • ➤最も重要なのは相手を敬い、祝福する気持ちを丁寧に形にすること
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