入籍と結婚式が1年以上のお祝いマナー｜ご祝儀やプレゼントの完全ガイド

近年、入籍を先に済ませてから、1年以上期間をあけて結婚式を挙げるカップルが増えています。

そのような状況で友人や親戚、職場の同僚から報告を受けた際に、入籍と結婚式が1年以上のお祝いをどのタイミングで、どのように渡せば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

ご祝儀の金額相場や、プレゼント選び、添えるメッセージの内容など、考えるべきことはたくさんあります。

特に、入籍祝いと結婚祝いを別々に考えるべきなのか、それともまとめてお祝いするべきなのかは、多くの方が悩むポイントでしょう。

また、お祝いを渡すタイミングを逃してしまった場合や、結婚式に招待されていない場合の対応方法についても、しっかりとしたマナーを知っておきたいものです。

相手との関係性を大切にしながら、失礼なく、心からのお祝いの気持ちを伝えるための具体的な方法が求められています。

この記事では、そんな入籍と結婚式が1年以上のお祝いに関するあらゆる疑問や悩みを解決します。

基本的なマナーから、相手別の対応方法、さらには気持ちが伝わるメッセージの文例まで、網羅的に詳しく解説していきます。

 

入籍と結婚式が1年以上のお祝いの基本マナー

入籍と結婚式のタイミングが大きく離れている場合、お祝いをどのように進めれば良いのか、基本的なマナーを理解しておくことが非常に重要です。

お祝いの気持ちをストレートに伝えるためにも、タイミングや金額、プレゼントの選び方といった基本をしっかりと押さえておきましょう。

この章では、入籍と結婚式が1年以上のお祝いに関する基本的なマナーについて、分かりやすく解説していきます。

これらのポイントを理解することで、相手に余計な気を使わせることなく、スマートにお祝いの気持ちを表現できるようになるでしょう。

お祝いを渡す最適なタイミングとは

入籍と結婚式が1年以上のお祝いを渡すタイミングは、多くの方が最も悩むポイントの一つではないでしょうか。

基本的には、相手から入籍の報告を受けたら、できるだけ早い時期にお祝いを贈るのがマナーとされています。

具体的には、報告を受けてから1ヶ月以内が一つの目安となります。

入籍という人生の大きな節目をまずはお祝いし、その後、結婚式の際に改めてご祝儀を持参するという流れが一般的です。

入籍報告を受けた時点でお祝いを渡す場合

入籍の報告を受けたら、まず「入籍祝い」としてプレゼントやご祝儀を渡すのが最も丁寧な対応です。

これにより、まずはお祝いの気持ちを迅速に伝えることができます。

特に親しい友人や親戚であれば、報告を聞いてすぐに駆けつけたり、プレゼントを贈ったりすることで、喜びを分かち合うことができるでしょう。

この時点でお祝いを渡しておけば、相手も内祝いの準備などを計画的に進めやすくなります。

もし結婚式に招待されるかどうかが分からない状況でも、入籍の報告があった時点でまずはお祝いを贈るのが良いでしょう。

結婚式への招待の有無に関わらず、入籍という事実そのものをお祝いする気持ちを示すことが大切です。

結婚式の招待状を受け取ってから渡す場合

もし、入籍の報告から時間が経ってしまい、結婚式の招待状を受け取ったタイミングでお祝いを考えるのであれば、結婚式の1〜2ヶ月前、遅くとも1週間前までに渡すのがマナーです。

結婚式当日にプレゼントを持参するのは、新郎新婦の荷物を増やしてしまうため、避けるのが賢明です。

ご祝儀は結婚式当日に受付で渡すのが一般的ですが、プレゼントは事前に手渡しするか、郵送で届けるようにしましょう。

入籍から時間が経っている場合でも、結婚式のタイミングに合わせてお祝いすることで、改めて祝福の気持ちを伝えることができます。

関係性で見るご祝儀の金額相場

入籍と結婚式が1年以上のお祝いとしてご祝儀を渡す場合、その金額相場は相手との関係性によって大きく異なります。

また、結婚式に出席するかどうかによっても包むべき金額は変わってきます。

ここでは、一般的な金額相場を表形式でまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

なお、これらの金額はあくまで目安であり、ご自身の年齢や相手との付き合いの深さ、地域の慣習なども考慮して最終的な金額を決定することが大切です。

【関係性別】結婚祝いのご祝儀相場一覧

相手との関係性	結婚式に出席する場合	結婚式に欠席する場合（入籍祝い）
友人・同僚	30,000円	10,000円
上司・先輩	30,000円～50,000円	10,000円程度
兄弟・姉妹	50,000円～100,000円	30,000円～50,000円
いとこ・その他の親戚	30,000円～50,000円	10,000円～30,000円

ご祝儀を渡す際の注意点

ご祝儀を現金で渡す際には、いくつかのマナーがあります。

まず、お札は新札を用意するのが基本です。

銀行などで前もって準備しておきましょう。

また、「4」や「9」といった忌み数を避けた金額にするのが一般的です。

例えば、4万円ではなく、3万円と1万円相当のプレゼントを贈るなどの工夫をすると良いでしょう。

偶数は「割り切れる」ことから結婚祝いには不向きとされることもありますが、近年では「ペア」を意味する「2」や末広がりの「8」は問題ないとされるケースも増えています。

ご祝儀袋は、結び切りの水引が付いたものを選び、表書きは濃い墨の毛筆や筆ペンで「寿」や「御結婚御祝」と書き、下に自分の名前をフルネームで記入します。

入籍祝いと結婚祝いで迷った時の考え方

入籍と結婚式の期間が1年以上空くと、「入籍祝い」と「結婚祝い」を別々に贈るべきか、それともまとめて良いのか、判断に迷うことがあります。

この問題に対する考え方の基本を押さえておきましょう。

基本的にはお祝いは一度で良い

結論から言うと、結婚に関するお祝いは一度で問題ありません。

入籍と結婚式は一連の「結婚」というイベントの一部です。

そのため、どちらかのタイミングで一度、まとめてお祝いを贈るのが一般的です。

何度もお祝いを贈ると、かえって相手に内祝いの負担をかけてしまう可能性があります。

最もスマートなのは、先述の通り「入籍報告を受けたら1ヶ月以内」にお祝いを渡すことです。

このタイミングで渡すお祝いが「入籍祝い」であり、同時に「結婚祝い」となります。

結婚式に出席する場合はご祝儀を別途用意する

ただし、一つ注意点があります。

それは、入籍のタイミングでプレゼントのみを贈った場合です。

その後、結婚式に招待された際には、プレゼントとは別に、結婚式当日にご祝儀を包んで持参するのがマナーです。

もし入籍時に1万円相当のプレゼントを贈り、結婚式で3万円のご祝儀を包むのであれば、合計で4万円のお祝いをすることになります。

もし、最初から結婚式に出席することが分かっているのであれば、入籍時にプレゼントを贈るか、あるいはご祝儀の金額を調整するなどの配慮が必要です。

例えば、入籍時にご祝儀として1万円を渡し、結婚式当日に2万円を包むという方法もありますが、あまり一般的ではありません。

最もシンプルなのは、結婚式に出席する場合は当日にご祝儀として3万円を包み、もし何かプレゼントを贈りたい場合は、ご祝儀とは別に、負担にならない程度の品物を贈るという形です。

喜ばれるプレゼントの選び方

入籍と結婚式が1年以上のお祝いとして、ご祝儀の代わりに、あるいはご祝儀に添えてプレゼントを贈るケースも多いでしょう。

プレゼント選びで大切なのは、新郎新婦の新しい生活に役立つものや、記念に残るものを選ぶことです。

新生活で役立つ実用的なアイテム

新しい生活を始める二人にとって、実用的なアイテムは非常に喜ばれます。

これらのアイテムを選ぶ際には、事前に相手の好みやライフスタイル、すでに持っているものなどをリサーチしておくと、より喜んでもらえるでしょう。

思い出に残る記念品や体験ギフト

形に残るものだけでなく、二人の思い出作りをサポートする「体験ギフト」も人気です。

例えば、レストランの食事券や旅行券、リラクゼーションサロンのチケットなどが挙げられます。

また、二人の名前や記念日を刻印できるフォトフレームやアクセサリーなども、特別な記念品として喜ばれるでしょう。

特に、格式高い贈り物として胡蝶蘭はおすすめです。

胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」であり、これからの二人の門出を祝うのにふさわしい贈り物です。

美しいだけでなく、長く花を楽しめるため、新しい家のインテリアとしても最適です。

どのようなお部屋の雰囲気にも合い、上品で華やかな印象を与えてくれる胡蝶蘭は、入籍と結婚式が1年以上のお祝いという特別なシーンにぴったりのプレゼントと言えるでしょう。

お祝いに添えるメッセージの文例

お祝いのプレゼントやご祝儀を渡す際には、ぜひ祝福の気持ちを込めたメッセージを添えましょう。

短い言葉でも、手書きのメッセージがあるだけで、お祝いの気持ちがより深く伝わります。

ここでは、状況に応じたメッセージの文例をいくつかご紹介します。

入籍報告を受けてすぐに贈る場合の文例

この場合は、まず入籍をお祝いする言葉と、これからの二人の幸せを願う気持ちをストレートに伝えましょう。

結婚式を控えている相手に贈る場合の文例

結婚式の準備で忙しい相手を気遣う一言を加えると、より心のこもったメッセージになります。

メッセージを書く際の注意点

メッセージを書く際には、「切れる」「終わる」「離れる」などの忌み言葉や、句読点（「。」や「、」）を使わないのが正式なマナーとされています。

句読点は「区切り」や「終わり」を連想させるため、お祝いのメッセージでは避けた方が良いとされています。

文章を区切りたい場合は、スペースを空けたり、改行したりする工夫をしましょう。

 

相手別の入籍と結婚式が1年以上のお祝いのポイント

入籍と結婚式が1年以上のお祝いは、贈る相手との関係性によって、その内容や渡し方に細やかな配慮が求められます。

親しい友人、礼儀を重んじるべき親戚、そして日頃お世話になっている職場の人々とでは、それぞれ最適な対応が異なります。

この章では、友人、親戚、職場関係者というように、相手別に具体的なお祝いのポイントを詳しく解説していきます。

それぞれの立場に合わせたマナーを理解し、相手に心から喜んでもらえるような、心のこもったお祝いを計画しましょう。

友人に贈る場合

親しい友人へのお祝いは、マナーを意識しつつも、サプライズを企画したり、相手の好みを最優先に考えたりと、自由度の高い計画を立てられるのが魅力です。

心からの祝福が伝わるような、温かいお祝いを考えましょう。

欲しいものを直接聞くのもアリ

非常に親しい友人であれば、ストレートに「何か欲しいものはある？」と聞いてみるのも良い方法です。

本当に必要なものをプレゼントできるため、無駄がなく、相手に心から喜んでもらえます。

リクエストを聞くことで、他の友人からのお祝いとかぶってしまうのを避けることもできます。

もし具体的なリクエストがなければ、一緒に買い物に出かけて選ぶのも楽しい時間になるでしょう。

友人グループで合同でお祝いする

共通の友人グループがいる場合は、合同でお祝いのプレゼントを贈るのもおすすめです。

一人ではなかなか手が出せないような、少し高価な家電製品や家具などを贈ることができます。

みんなで集まってお祝いパーティーを開き、その場でプレゼントを渡せば、忘れられない素敵な思い出になるでしょう。

合同で贈る場合は、代表者が責任を持ってプレゼントの選定やお金の管理を行うことが大切です。

誰か一人の負担が大きくならないように、協力して進めましょう。

親戚へのお祝いの注意点

親戚へのお祝いは、友人へのお祝いとは異なり、よりフォーマルなマナーや、家族間の慣習を尊重することが重要になります。

特に、ご祝儀の金額や贈り物の内容については、他の親戚と足並みをそろえるなどの配慮が求められる場合があります。

事前に両親や他の親戚に相談する

いとこなどの親戚にお祝いを贈る際には、まず自分の両親に相談するのが最も確実です。

親戚間には、その家ならではのルールや慣習が存在することが少なくありません。

ご祝儀の金額についても、「〇〇家ではいとこへのお祝いは〇万円」といったような、暗黙の了解がある場合があります。

自分一人だけが突出して高額、あるいは低額なご祝儀を包んでしまうと、後々の親戚付き合いに影響を与えかねません。

また、他の親戚と連名でお祝いを贈るケースもありますので、事前にしっかりと情報を共有しておくことが大切です。

品物よりも現金を贈るのが一般的

親戚へのお祝いは、相手が自由に使える現金を贈るのが一般的とされています。

特に、目上の方から目下の方へ贈る場合は、新生活の足しにしてもらうという意味合いが強くなります。

もし、現金だけでなく何か品物を添えたいという場合は、カタログギフトやお菓子、お酒など、相手が困らない「消え物」を選ぶのが無難です。

親戚付き合いは長く続くものですから、礼儀を尽くし、丁寧な対応を心がけましょう。

職場の同僚や上司への配慮

職場関係者へのお祝いは、プライベートな関係とは一線を画し、社内の人間関係や立場を考慮した配慮が必要です。

個人的にお祝いを渡すのか、部署やチームとしてまとめて贈るのかなど、周囲と相談しながら進めるのが良いでしょう。

部署やチームでまとめて贈るのがスマート

職場の同僚や上司、部下へのお祝いは、個人で贈るよりも、部署やチームのメンバーと連名で贈るのが最も一般的でスマートな方法です。

これにより、一人当たりの負担額を抑えつつ、ある程度まとまった金額のプレゼントを贈ることができます。

また、個人でバラバラにお祝いを渡すと、受け取る側も内祝いの準備が大変になります。

連名で贈る場合は、有志を募り、一口1,000円～3,000円程度を集めるのが相場です。

プレゼントの内容は、オフィスでも使えるコーヒーメーカーや、みんなで分けられるお菓子の詰め合わせなどが人気です。

個人的に贈りたい場合の注意点

もし、特に親しい同僚や、大変お世話になっている上司に対して個人的にお祝いを贈りたい場合は、周囲への配慮を忘れないようにしましょう。

職場で大々的に渡すのではなく、終業後や休憩中など、人目につかないタイミングでそっと渡すのがマナーです。

個人的に贈る場合のご祝儀やプレゼントの相場は、5,000円から10,000円程度が目安です。

あまり高額なものを贈ると、相手に気を使わせてしまう可能性があるので注意が必要です。

また、上司に現金を贈るのは失礼にあたるとされていますので、品物や商品券などを選ぶようにしましょう。

結婚式に招待されていない時のマナー

入籍の報告は受けたものの、結婚式には招待されていない、あるいは結婚式を挙げる予定がないというケースもあります。

このような場合に、どのようにお祝いをすれば良いのか、そのマナーについて解説します。

お祝いは贈るべき？金額相場は？

結婚式に招待されていない場合でも、お祝いの気持ちを伝えたいのであれば、プレゼントやご祝儀を贈っても全く問題ありません。

ただし、相手に「結婚式に呼ばなかったのに申し訳ない」と余計な気を使わせないような配慮が大切です。

お祝いの金額相場は、結婚式に出席する場合の3分の1程度が目安です。

例えば、友人で結婚式に出席する場合のご祝儀が3万円であれば、その3分の1の1万円程度が適切です。

現金で1万円を包むか、1万円前後のプレゼントを贈るのが良いでしょう。

お祝いを渡す際の伝え方

お祝いを渡す際には、「結婚式のこと、気にしないでね」という気持ちを伝える一言を添えると、相手も安心して受け取ることができます。

例えば、メッセージカードに「ささやかですがお祝いの気持ちです」「結婚パーティーなどがあればぜひ呼んでください」といった言葉を添えるのがおすすめです。

お祝いは、相手の負担にならないように、報告を受けてから1ヶ月以内を目安に、なるべく早く渡すようにしましょう。

相手が内祝いの準備をする際に、お祝いをくれた人とくれていない人を区別するのは大変な作業です。

タイミングを逸してしまった場合は、無理に渡さず、新居に招かれた際などに「新築祝い」としてプレゼントを渡すという方法もあります。

気持ちが伝わる入籍と結婚式が1年以上のお祝いの総括

入籍と結婚式が1年以上のお祝いは、タイミングやマナーなど、考えるべきことが多く、難しく感じてしまうかもしれません。

しかし、最も大切なのは、新郎新婦の新しい門出を心から祝福する気持ちです。

これまで解説してきたマナーやポイントは、その大切な気持ちを相手にきちんと、そしてスマートに伝えるための手段にすぎません。

相手との関係性や状況を考慮しながら、自分らしい方法でお祝いの気持ちを表現することが、何よりも喜ばれるでしょう。

プレゼント選びに迷った際には、胡蝶蘭を贈るという選択肢もぜひ検討してみてください。

「幸福が飛んでくる」という縁起の良い花言葉を持つ胡蝶蘭は、その気品あふれる美しさで、二人の輝かしい未来を祝福するのに最適な贈り物です。

お手入れが簡単で長く花を楽しめるため、新居のインテリアとしても喜ばれることは間違いありません。

どのような間柄の方にも、どのようなシーンでも失礼にあたることなく、格式高いお祝いの気持ちを伝えることができる胡蝶蘭は、入籍と結婚式が1年以上のお祝いという特別な機会を、より一層華やかに彩ってくれるでしょう。