お花券のお悔やみの渡し方|失礼にならない基本マナーを解説
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この度はご愁傷様です。

突然の訃報に接し、どのように弔意を示せばよいか悩まれる方も多いのではないでしょうか。

香典をお渡しするのが一般的ですが、最近ではご遺族の意向で香典を辞退されるケースも増えています。

そのような際に選択肢の一つとなるのが、お花券です。

しかし、いざお花券を贈るとなると、お花券のお悔やみの渡し方について、タイミングや金額の相場、宗教による違いなど、分からないことも多いかもしれません。

また、香典の代わりに贈る際のマナーや、表書きの書き方、郵送で送る場合の注意点、そしてどのようなメッセージを添えればよいのか、具体的な文例も知りたいところでしょう。

この記事では、そうしたお悩みを解決するために、お花券のお悔やみの渡し方に関するあらゆる疑問について、網羅的に解説していきます。

供花選びのポイントからお返しに関する知識まで、この記事を読めば、安心して弔意を伝えられるようになります。

この記事でわかること
  • お花券を香典代わりに贈る際のマナー
  • お悔やみでお花券を渡す最適なタイミング
  • 宗教ごとの渡し方の違いと注意点
  • 正しい表書きの書き方とペン選び
  • 心遣いが伝わるメッセージの文例
  • 郵送する場合の具体的な手順とマナー
  • 関係性に応じたお花券の金額相場

基本的なお花券のお悔やみの渡し方とマナー

この章のポイント
  • 香典の代わりに贈る際の注意点
  • お花券を渡すタイミングはいつが良いか
  • 宗教によって異なる場合があるのか
  • 表書きはどのように書けばよいか
  • 添えるメッセージの文例

香典の代わりに贈る際の注意点

お悔やみの気持ちを示す方法として、香典をお渡しするのが一般的です。

しかし、近年ではご遺族の負担を考慮し、香典を辞退されるケースが少なくありません。

そのような状況で弔意を伝えたい場合に、お花券は非常に有効な選択肢となります。

ご遺族が好きなタイミングで、故人を偲ぶお花を選べるという心遣いができるからです。

ただし、香典の代わりにお花券を贈る際には、いくつか注意すべき点が存在します。

まず最も重要なのは、ご遺族の意向を尊重することです。

香典だけでなく、供物や供花を含めた一切の弔意の品を辞退されている場合もあります。

事前に訃報の連絡や葬儀の案内状などをよく確認し、辞退の意向が示されていないかを確認することが大切です。

もし判断に迷う場合は、無理に贈るのではなく、後日弔問に伺う際に様子をみたり、親しい方に相談したりするほうが賢明かもしれません。

次に、お花券をお渡しする際には、現金と同様に不祝儀袋に包むのが丁寧な作法です。

たとえお花券であっても、そのまま手渡しするのはマナー違反にあたります。

また、香典返し(返礼品)についてのご遺族の負担を増やさないための配慮も必要です。

お花券をお渡しすることで、ご遺族が「お返しをしなければ」と感じてしまう可能性があります。

そのため、高額すぎるお花券は避けるのが無難です。

メッセージを添える際に「お返しのお心遣いはご不要です」といった一文を書き加えるのも、相手を思いやる一つの方法と言えるでしょう。

お花券を渡すタイミングはいつが良いか

お花券のお悔やみの渡し方において、タイミングは非常に重要です。

お花券を渡すタイミングは、大きく分けて3つ考えられます。

通夜・告別式に持参する場合

香典の代わりとしてお渡しする場合、通夜または告別式の受付で渡すのが最も一般的です。

この場合、香典と同じように不祝儀袋に入れ、袱紗(ふくさ)に包んで持参します。

受付で「この度はご愁傷様でございます」とお悔やみの言葉を述べた後、「御香典はご辞退されていらっしゃると伺いましたので、心ばかりですがお花代でございます」と一言添えてお渡しすると、ご遺族の意向を汲んだ上での行動であることが伝わりやすくなります。

後日弔問する際に渡す場合

葬儀に参列できなかった場合や、葬儀後に訃報を知った場合は、後日ご自宅へ弔問に伺う際にお渡しします。

玄関先でお渡しするのが基本ですが、家に上がるよう勧められた場合は、仏壇にお参りさせていただいた後、改めてお渡しするのが丁寧です。

四十九日を過ぎている場合は、表書きが変わる点にも注意が必要です。

郵送する場合

遠方にお住まいであったり、どうしても弔問に伺う都合がつかなかったりする場合には、郵送という方法もあります。

郵送するタイミングとしては、葬儀が終わってから一週間後くらいを目安に、ご遺族が少し落ち着かれた頃合いを見計らうのが望ましいでしょう。

葬儀直後はさまざまな手続きや対応で大変忙しくされているため、その時期に届くのは避けるのが思いやりです。

郵送する際は、お花券を不祝儀袋に入れ、現金書留で送るのがマナーです。

宗教によって異なる場合があるのか

お花券のお悔やみの渡し方を考える上で、故人やご遺族の宗教・宗派への配慮は欠かせません。

仏式の場合

仏式の場合、お花をお供えする習慣が一般的であるため、お花券をお渡しすることに特に問題はありません。

一般的に、四十九日までは「御霊前」を使用しますが、浄土真宗では亡くなってすぐに仏様になる(即身成仏)という教えから、通夜・葬儀の時点から「御仏前」を使用します。

キリスト教の場合

キリスト教では、そもそも香典という習慣がありません。

不祝儀袋の表書きは「御花料」とするのが一般的です。「御霊前」という言葉は仏教用語なので使用を避けます。

神道の場合

神道の場合の表書きは、「御玉串料(おたまぐしりょう)」や「御榊料(おさかきりょう)」が正式ですが、「御霊前」も使用できます。「御仏前」や「供養」といった仏教用語は使わないように気を付けましょう。

このように、宗教によって細かな作法が異なります。

もし故人の宗教が分からない場合は、どの宗教にも対応できる「御花料」を表書きとして使用するのが最も安全な選択と言えます。

表書きはどのように書けばよいか

表書きは、薄墨の筆ペンまたは毛筆で書くのが正式なマナーです。

薄墨を使う理由には、「涙で墨が薄まってしまった」「急なことで墨を十分に磨る時間がなかった」といった、悲しみを表現する意味が込められています。

  • 水引の上段中央に名目を書く
  • 水引の下段中央に氏名を書く
  • 文字は楷書で丁寧に書く

名目の書き方

  • 仏式(宗派不明):御霊前(四十九日まで)、御仏前(四十九日以降)
  • 仏式(浄土真宗):御仏前
  • キリスト教式:御花料
  • 神式:御霊前、御玉串料

もし宗教が全く分からない場合は、「御花料」または「お花代」と書くのが最も無難です。

氏名の書き方

水引の下段中央には、名目よりも少し小さめの文字で、自分のフルネームを書きます。

  • 夫婦の場合:中央に夫の氏名を書き、その左側に妻の名前のみを書く
  • 3名までの連名:右から目上の人の順に氏名を並べる。序列がなければ五十音順
  • 4名以上:代表者の氏名を中央に書き、その左側に「外一同(他一同)」と記す

どのような場合でも、誰からいただいたものかをご遺族がすぐに把握できるように配慮することが大切です。

添えるメッセージの文例

お悔やみのメッセージは、故人を悼む気持ちとご遺族を気遣う気持ちを簡潔に伝えることが基本です。

忌み言葉(重ね言葉や直接的な死の表現、不吉な言葉)を避け、時候の挨拶は不要ですぐに本題から書き始めます。

親しい友人のご家族へ贈る場合

〇〇(故人様)様の突然の悲報に接し ただただ驚いております
ご家族の皆様のお悲しみはいかばかりかとお察しいたします
心ばかりですが お花代を同封いたしました
御霊前にお供えいただければ幸いです
なお お返しのお心遣いはご不要です
今は大変な時期だと思いますが どうぞご無理なさらないでください

会社の同僚・上司のご家族へ贈る場合

この度は 〇〇(故人様)様のご逝去の報に接し 心よりお悔やみ申し上げます
ご生前の朗らかなお姿ばかりが目に浮かび 今も信じられない気持ちでおります
本来であればすぐにでも駆けつけたいところですが やむを得ぬ事情によりお伺いできず 誠に申し訳ございません
心ばかりではございますが 御花料を同封いたしましたので 御霊前にお供えくださいますようお願い申し上げます
ご家族の皆様におかれましても どうかご自愛ください

香典を辞退された方へ贈る場合

この度は 心よりお悔やみ申し上げます
御香典ご辞退とのことでございましたので 心ばかりですが 皆様でお好きなお花をお選びいただければと思い お花券をお贈りさせていただきます
〇〇様(故人様)の安らかな旅立ちを 心よりお祈りしております

これらの文例を参考に、ご自身の言葉で故人への想いやご遺族への気遣いを表現してみてください。

弔電のマナーについては、以下の記事もあわせてご覧ください。

お悔やみの電報は縦書き?横書き?弔電マナー完全ガイド

状況に応じたお花券のお悔やみの渡し方の注意点

この章のポイント
  • 郵送で贈る際のマナー
  • お花券の金額はいくらが適切か
  • お花券以外の選択肢について
  • お花券の選び方と贈り方のポイント

郵送で贈る際のマナー

遠方に住んでいる、体調が優れない、あるいは仕事の都合がつかないなど、様々な理由で通夜や告別式に参列できず、弔問にも伺えない場合があります。

まず最も重要な点は、お花券は現金と同様の扱いとなるため、必ず「現金書留」で送るということです。

普通郵便や宅配便で送ることは、郵便法に違反するだけでなく、万が一の紛失時に補償が受けられないため絶対に避けてください。

お花券をそのまま現金書留の封筒に入れるのではなく、必ず不祝儀袋に納めます。

そして、郵送で贈る際に欠かせないのが、お悔やみの気持ちを伝える手紙(添え状)です。

  • 故人の訃報に接した際の驚きや悲しみの気持ち
  • 葬儀に参列できなかったことへのお詫び
  • 故人との思い出や人柄を偲ぶ言葉
  • ご遺族の健康を気遣う言葉
  • お花券を同封した旨とその目的(御霊前にお供えいただきたいなど)

訃報を受けてすぐではなく、葬儀から数日後、ご遺族が少し落ち着きを取り戻すであろう時期を見計らって送るのが心遣いです。葬儀後1週間から1ヶ月以内を目安にするとよいでしょう。

お花券の金額はいくらが適切か

金額は、故人との関係性の深さや、ご自身の年齢、社会的立場などによって変動します。

一般的に、香典の金額は「4」や「9」といった死や苦を連想させる数字を避けるのがマナーです。

故人との関係性 金額の目安
30,000円から100,000円
兄弟・姉妹 30,000円から50,000円
祖父母 10,000円から30,000円
その他の親族 5,000円から20,000円
友人・知人 3,000円から10,000円
会社の同僚 3,000円から10,000円
会社の上司 5,000円から10,000円
会社の部下 5,000円から10,000円
隣人・近所の方 3,000円から5,000円

重要なのは、無理のない範囲で、弔意を金額という形に表すことです。

また、香典を辞退されているご遺族へ贈る場合は、あまり高額なお花券は避けた方が賢明です。

お花券以外の選択肢について

供花(きょうか・くげ)を贈る

供花は、故人に供えるお花のことで、祭壇の周りを飾るために贈られます。

葬儀社や斎場に直接依頼することが多く、統一感を出すために他の供花と合わせて手配してくれるのが一般的です。

香典は辞退でも供花は受け付けているケースもあるため、事前に葬儀社に確認してみるとよいでしょう。

ただし、供花は1基あたり15,000円から30,000円程度と、比較的高額になる傾向があります。

線香やろうそくを贈る

お花券よりも少し実用的な贈り物として、質の良いお線香や絵柄の美しいろうそくなども考えられます。

これらは「消えもの」であるため、ご遺族の負担になりにくく、日々の供養に使っていただけるという利点があります。

故人が好きだったお菓子や果物を贈る

日持ちのする個包装のお菓子や、季節の果物などもお供え物として喜ばれます。

ただし、肉や魚などの「殺生」を連想させるものや、香りの強いものは避けるのがマナーです。

何もしないという選択

最も重要なのは、ご遺族の「香典等を辞退する」という意向を尊重することです。

後日、お悔やみの手紙を送ったり、ご遺族が落ち着かれた頃に連絡を取ったりして、静かに故人を偲ぶ気持ちを伝えるだけでも十分です。

お花券の選び方と贈り方のポイント

いざお花券を贈ろうと決めたとき、どのようなお花券を選べばよいのか、また贈る際にどのような点に気を付ければよいのか、具体的なポイントを押さえておきましょう。

お花券のお悔やみの渡し方において、最後の仕上げとも言える部分です。

お花券の種類と選び方

お花券には、主に「花とみどりのギフト券」があります。

「花とみどりのギフト券」は、一般社団法人JFTDが発行する全国共通のお花の商品券です。全国の加盟店(花店・園芸店)で、生花や鉢物と引き換えられます。

慶事用・仏事用それぞれのラッピングやのし対応も用意されており、お悔やみの場面でも安心して利用できます。

  • 不祝儀袋に入れる:お花券を裸で渡すのは厳禁。白黒または双銀の水引がついた不祝儀袋を使う
  • 表書きを正しく書く:宗教・宗派に配慮し薄墨で丁寧に書く。不明な場合は「御花料」が無難
  • 中袋の記入を忘れない:中袋の裏面に住所・氏名を、表面に金額を記入する
  • 新札は避ける:お祝い事ではないため新札は避け、折り目をつけてから入れる
  • 袱紗(ふくさ)に包んで持参する:弔事では左開きの袱紗を使用する

お花券のお悔やみの渡し方の総まとめ

香典を辞退された際の選択肢として非常に有効なお花券ですが、その渡し方には細やかなマナーと心遣いが求められます。

まず基本となるのは、ご遺族の意向を最優先に考えることです。

贈るタイミングは、通夜・告別式、後日の弔問、または郵送のいずれかになりますが、それぞれの状況に応じた作法を守ることが大切です。

不祝儀袋の選び方や表書きは、宗教への配慮が不可欠です。

もし宗派がわからない場合は、どの宗教でも使える「御花料」という表書きを選ぶのが最も安全な方法と言えます。

お花券をお渡しすることは、故人を悼む気持ちと、悲しみの中にいるご遺族を思いやる気持ちを形にする一つの方法です。

最も重要なのは、形式に囚われること以上に、故人を偲び、ご遺族に寄り添う「心」そのものであることを忘れないでください。

この記事のまとめ
  • お花券は香典辞退の際に弔意を示す良い方法
  • 贈る際はご遺族の意向を最優先に確認する
  • 現金同様に不祝儀袋に入れ袱紗に包んで持参する
  • 渡すタイミングは通夜告別式か後日の弔問が基本
  • 遠方の場合は現金書留で郵送し必ず手紙を添える
  • 宗教宗派が不明な場合の表書きは「御花料」が万能
  • 表書きと氏名は薄墨の筆ペンで丁寧に書くのがマナー
  • キリスト教や神道では仏教用語の使用を避ける
  • 金額は故人との関係性を基に香典相場を参考にする
  • 添えるメッセージでは忌み言葉を避けて簡潔に綴る
  • お花券以外に供花や線香といった選択肢もある
  • 最も大切なのは故人を偲びご遺族を思いやる心

お悔やみの電報のマナーについては、以下の記事もあわせてご覧ください。

お悔やみの電報は縦書き?横書き?弔電マナー完全ガイド

息子の嫁の祖父母へのお悔やみの言葉については、以下の記事をご覧ください。

息子の嫁の祖父母へのお悔やみの言葉|文例と基本マナー

 

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