新築祝いの相場は孫へいくら?金額やマナー、タブーまで解説
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大切なお孫さんが新しい家を建てられた、あるいは購入されたという知らせは、祖父母にとって自分のことのように嬉しい出来事でしょう。

新しい門出を心からお祝いしたい気持ちでいっぱいになる一方で、多くの方が悩まれるのが「お祝い」についてではないでしょうか。

特に、新築祝いの相場は孫に対していくらくらいが適切なのか、という点は非常に気になるところです。

金額はもちろんのこと、現金を贈るべきか、それともプレゼントが良いのか、品物を選ぶ際のポイントや、知っておくべきマナー、お祝いを渡すタイミングについても迷うかもしれません。

また、お祝いに添えるメッセージの書き方や、贈り物としてタブーとされる品物があるのかどうかも知っておきたいところです。

お祝いは、単なる金銭的な援助という意味合いだけでなく、お孫さんの新しい生活を応援する気持ちを伝える大切なコミュニケーションでもあります。

のし紙の準備など、形式的な部分もしっかりと押さえておきたいものです。

この記事では、新築祝いの相場は孫に贈るケースを中心に、金額の目安から贈答のマナー、喜ばれるプレゼントの選び方まで、あらゆる疑問を解消できるよう詳しく解説していきます。

この記事でわかること
  • ➤新築祝いの相場は孫へ贈る場合の具体的な金額
  • ➤現金とプレゼント、それぞれのメリット・デメリット
  • ➤喜ばれる品物や新生活の援助になる贈り物のアイデア
  • ➤お祝いを渡すのに最適なタイミング
  • ➤のし紙の正しい書き方や水引の選び方
  • ➤お祝いに添えるメッセージの文例
  • ➤新築祝いで避けるべきタブーな贈り物

気になる新築祝いの相場は?孫への金額

お孫さんの新築という喜ばしいイベントに際して、祖父母としてどれくらいのお祝いをすれば良いのか、その相場は多くの方が気にするポイントです。

ここでは、新築祝いの相場は孫に贈る場合の金額を中心に、現金で贈る際の注意点やプレゼント選びのコツ、そして新生活の支えとなるような援助のアイデアについて詳しく掘り下げていきます。

金額だけでなく、お祝いに込める気持ちをどう形にするかが大切になります。

この章のポイント
  • ➤関係性で変わる新築祝いの金額
  • ➤新築祝いに現金を贈る際の注意点
  • ➤気持ちが伝わるプレゼントの選び方
  • ➤新築祝いとして贈る品物のポイント
  • ➤新生活の援助となる贈り物のアイデア

関係性で変わる新築祝いの金額

新築祝いの金額は、贈る相手との関係性によって大きく変動するのが一般的です。

祖父母から孫へ贈る場合は、他の親族や友人と比較しても高額になる傾向が見られます。

これは、血縁の近さやお孫さんへの深い愛情の表れと言えるでしょう。

具体的に、新築祝いの相場は孫に対しては、10万円から30万円、場合によってはそれ以上の金額を贈ることも珍しくありません。

中には50万円や100万円といったまとまった金額を、新生活の足しにしてほしいという想いで援助するケースもあります。

ただし、これはあくまで一般的な目安であり、ご自身の経済状況や家庭の方針、地域性などによって最適な金額は異なります。

大切なのは、無理のない範囲で、心からのお祝いの気持ちを金額に乗せることです。

参考までに、他の関係性における相場も見てみましょう。

例えば、親から子へ贈る場合も孫へのケースと近く、10万円以上がひとつの目安となります。

兄弟姉妹間では、3万円から5万円程度が相場とされています。

また、甥や姪といった親戚であれば1万円から3万円、友人や職場の同僚であれば5,000円から1万円程度が一般的です。

このように関係性が遠くなるにつれて、相場の金額も少しずつ下がっていく傾向にあります。

以下の表に、関係性別の相場をまとめましたので、参考にしてください。

贈る相手 金額の相場
100,000円 ~ 300,000円(またはそれ以上)
自分の子 100,000円 ~ 300,000円(またはそれ以上)
兄弟・姉妹 30,000円 ~ 50,000円
甥・姪など親戚 10,000円 ~ 30,000円
友人・知人 5,000円 ~ 10,000円
職場の同僚・上司・部下 5,000円 ~ 10,000円

この表からも分かるように、祖父母から孫への金額は突出して高額です。

しかし、金額の高さだけが愛情の大きさを示すわけではありません。

お孫さんの状況をよく考え、例えば「家具の購入資金に」とか「庭の整備に使ってほしい」といった具体的な目的を伝えて渡すのも、想いが伝わる良い方法と言えるでしょう。

新築祝いに現金を贈る際の注意点

新築祝いとして現金を贈ることは、非常に実用的で喜ばれる選択肢の一つです。

新しい家では何かと物入りですし、自分たちの好みで必要なものを購入できるため、贈られた側にとっては大変ありがたいものです。

しかし、現金を贈る際には、いくつか心に留めておきたい注意点やマナーが存在します。

まず第一に、お祝いとして包むお札は、必ず新札を用意しましょう。

銀行の窓口や両替機で準備することができます。

新札を用意するのは、「この日のためにあらかじめ準備していました」という心遣いを示すためであり、お祝い事における基本的なマナーとされています。

使い古したお札や、しわの多いお札を包むのは避けましょう。

次に、現金をそのまま手渡しするのはマナー違反です。

必ず「ご祝儀袋」に入れて渡すようにしてください。

新築祝いの場合、水引は「紅白の蝶結び」のものを選びます。

蝶結びは、何度でも結び直せることから、「何度あっても嬉しいお祝い事」に使われます。

結婚祝いなどで使われる「結び切り」の水引は、「一度きりが望ましいこと」に使われるため、間違えないように注意が必要です。

ご祝儀袋の表書きは、毛筆や筆ペンを使い、濃い墨で「祝御新築」「御新築御祝」などと書くのが一般的です。

そして、水引の下段中央に、自分の名前をフルネームで書きます。

中袋には、表面に包んだ金額を旧字体の漢数字(例:金参萬円、金拾萬圓也)で記入し、裏面には自分の住所と氏名を書くのが正式なマナーです。

現金を贈ることは、相手に金額が直接伝わるという側面も持っています。

そのため、相手に気を遣わせてしまう可能性も考慮する必要があります。

特に高額を包む場合は、お返し(内祝い)の負担をかけさせないよう、「お返しは不要です」と一言添える配慮も大切かもしれません。

お孫さんとの関係性にもよりますが、こうした心遣いが、より一層お祝いの気持ちを伝えることに繋がるでしょう。

気持ちが伝わるプレゼントの選び方

新築祝いに現金ではなく、品物をプレゼントしたいと考える方も多いでしょう。

プレゼントは、選ぶ時間や手間をかけた分、より一層心のこもったお祝いになります。

お孫さんの新しい門出にふさわしい、気持ちが伝わるプレゼントを選ぶためのポイントをいくつかご紹介します。

相手の好みやライフスタイルを考慮する

最も大切なのは、お孫さん夫婦の好みやライフスタイルに合ったものを選ぶことです。

家のインテリアのテイスト(ナチュラル、モダン、北欧風など)を事前にリサーチしておくと、それに合ったアイテムを選びやすくなります。

例えば、シンプルなインテリアを好む方に、装飾の多い派手な贈り物をしても、かえって困らせてしまうかもしれません。

普段の会話の中から、好きなブランドや色、趣味などを探っておくのが良いでしょう。

また、小さなお子さんがいる家庭であれば、子どもが安全に使えるものや、家族みんなで楽しめるようなアイテムも喜ばれます。

実用性が高く、自分では買わない少し上質なもの

新生活では様々なものが必要になりますが、すべてを一度に揃えるのは大変です。

そこで、普段使いできる実用的なアイテムでありながら、自分たちではなかなか手が出ないような、少し上質でデザイン性の高いものがプレゼントとして大変喜ばれます。

例えば、高品質なタオルセット、有名ブランドの食器やカトラリー、デザイン性の高い調理器具などが挙げられます。

これらは毎日使うものであり、そのたびにお祝いしてくれた祖父母のことを思い出すきっかけにもなるでしょう。

リクエストを聞いてみるのも一つの方法

もし何を贈れば良いか本当に迷ってしまう場合は、率直にお孫さんに欲しいものを聞いてみるのも良い方法です。

「新築祝いに何かプレゼントしたいのだけれど、何か必要なものはある?」と尋ねてみましょう。

そうすれば、本当に必要なものを贈ることができ、無駄になってしまう心配もありません。

欲しいものが高額な家電などの場合は、リクエストされた金額の一部を援助するという形も考えられます。

サプライズ感はなくなりますが、確実に喜んでもらえるという大きなメリットがあります。

お祝いは自己満足ではなく、相手に喜んでもらうことが一番の目的ですから、コミュニケーションを取りながら決めるのも素晴らしい選択です。

新築祝いとして贈る品物のポイント

プレゼントを選ぶと決めたものの、具体的にどのような品物が新築祝いとして人気があり、喜ばれるのでしょうか。

ここでは、新築祝いとして贈る品物の具体的なアイデアを、いくつかのカテゴリーに分けてご紹介します。

選ぶ際のポイントも合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

品物を選ぶ際の基本的な考え方は、「すでにあるものと重複しないか」「新しい家の雰囲気に合うか」「置き場所に困らないか」という3点です。

これらを念頭に置きながら、具体的な候補を探してみましょう。

  • インテリア・装飾品
  • 家電製品
  • キッチン用品・食器類
  • カタログギフト
  • 観葉植物や花

インテリア・装飾品

おしゃれな掛け時計やデジタルフォトフレーム、上質なクッションやブランケットなどは、新しい家の彩りとなります。

ただし、これらは家のインテリアのテイストに大きく影響するアイテムなので、お孫さんの好みをしっかりと把握している場合に選ぶのが無難です。

特に絵画や置物などは、好みが分かれやすいため注意が必要です。

家電製品

コーヒーメーカーや電気ケトル、ホットプレート、空気清浄機、ロボット掃除機など、生活を豊かにする家電は人気の高い贈り物です。

特に、少し高機能なものやデザイン性の高いものは喜ばれます。

ただし、すでに持っている可能性や、置くスペースの問題もあるため、事前に確認するか、本人にリクエストを聞いてから購入するのが最も確実です。

キッチン用品・食器類

有名ブランドの鍋セットや、普段使いできるおしゃれな食器セット、切れ味の良い包丁などは、料理が好きな方には特に喜ばれるでしょう。

来客用のカトラリーセットやグラスセットなども、新居でのおもてなしに役立つアイテムです。

消耗品ではないため、長く使ってもらえるというメリットもあります。

カタログギフト

どうしても品物を選びきれない、相手の好みが分からないという場合に最適なのがカタログギフトです。

お孫さん自身が好きなもの、必要なものを選べるため、失敗がありません。

最近では、グルメ専門のカタログや、インテリア雑貨に特化したカタログ、体験型ギフトが選べるカタログなど、種類も豊富です。

贈る側は予算に合わせて選ぶだけなので、手軽でありながら満足度の高い贈り物と言えます。

新生活の援助となる贈り物のアイデア

新築祝いの相場は孫に対して高額になる傾向があるため、単なる「お祝いの品」としてではなく、「新生活への援助」という意味合いを込めて贈るケースも多く見られます。

住宅ローンを抱え、何かと出費がかさむ若い世帯にとって、祖父母からのこうした援助は非常に大きな助けとなるでしょう。

ここでは、新生活の具体的な援助となる贈り物のアイデアをいくつかご紹介します。

家具や大型家電の購入資金として

新しい家に合わせて、ソファやダイニングテーブル、ベッドといった大きな家具や、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなどの大型家電を新調したいと考えているお孫さんは多いはずです。

しかし、これらは非常に高額なため、購入をためらっている場合もあります。

そこで、「新しいソファの足しにしてね」「エアコンの購入資金です」といった形で、特定の目的のための資金として現金を贈るのは、非常に喜ばれる援助の方法です。

ただ現金を渡すよりも、使い道が明確であるため、贈る側も贈られる側も気持ちが良いものです。

一緒に家具店や家電量販店へ行って、品物を選び、その場で購入代金を支払ってあげるという方法も、素敵な思い出になるでしょう。

庭や外構工事の費用として

一戸建ての場合、建物本体の費用は予算内に収めても、庭や駐車場といった外構部分まで手が回らないというケースは少なくありません。

「素敵な庭を作る費用に」「カーポートの設置に使ってほしい」といった形で、外構工事の費用を援助するのも素晴らしい贈り物です。

庭に記念樹を一本プレゼントするというのも、家の成長とともにお孫さん家族の成長を見守ることができる、心温まるアイデアです。

商品券やギフトカード

現金を直接渡すことに少し抵抗がある場合は、商品券やギフトカードを贈るという選択肢もあります。

デパートの商品券や、家具店、家電量販店、ホームセンターなどで使えるギフトカードであれば、お孫さんが必要なものを自分たちのタイミングで購入できます。

現金同様の使い勝手の良さがありながら、「贈り物」としての体裁も保てるため、両者の良いところを合わせた選択と言えるでしょう。

いずれの形を選ぶにしても、大切なのはお孫さんの負担にならないように配慮することです。

高額な援助に対して、お返しの心配をさせないよう、「これはお祝いだから気にしないで」という気持ちをしっかりと伝えることが重要になります。

新築祝いの相場は孫へのマナーが大切

お孫さんへの新築祝いは、金額や品物選びもさることながら、贈る際のマナーを守ることが非常に重要です。

せっかくのお祝いも、マナーを欠いてしまうと、相手に不快な思いをさせてしまったり、お祝いの気持ちが正しく伝わらなかったりする可能性があります。

ここでは、新築祝いの相場は孫への贈り物に際して知っておきたい、基本的なマナーから渡すタイミング、のしの書き方、そして避けるべきタブーまで、詳しく解説していきます。

この章のポイント
  • ➤知っておきたい贈る際のマナー
  • ➤新築祝いを渡すタイミングはいつ?
  • ➤新築祝いで使うのしの正しい書き方
  • ➤添えるメッセージで想いを伝えよう
  • ➤避けるべきタブーな贈り物とは
  • ➤新築祝いの相場は孫への気持ちです

知っておきたい贈る際のマナー

新築祝いを贈る際には、相手への配慮を忘れない、いくつかの基本的なマナーがあります。

これらを押さえておくことで、お孫さんとの良好な関係を保ちながら、心からのお祝いの気持ちをスマートに伝えることができます。

訪問する際のアポイントメント

新居のお披露目に招待された場合でも、個人的にお祝いを届けに伺う場合でも、必ず事前にアポイントメントを取りましょう。

新築後しばらくは、引っ越しの片付けや各種手続きなどで、非常に忙しくしているものです。

突然訪問すると、相手を慌てさせてしまい、かえって迷惑になってしまう可能性があります。

訪問日時や滞在時間について、相手の都合を最優先に考えて調整することが大切です。

「いつでも良いよ」と言われた場合でも、「〇日の午前中はどうかな?」など、こちらから具体的な候補をいくつか提案すると、相手も返事をしやすくなります。

お披露目に招待された場合

新居のお披露目に招待された場合は、その当日にお祝いを持参するのが一般的です。

玄関先で渡すのがスマートですが、大きな品物やかさばるものの場合は、その旨を伝えてリビングなどに通してもらってから渡すと良いでしょう。

また、お祝いの品とは別に、手土産としてお菓子や飲み物などを持参すると、より丁寧な印象になります。

新居を訪問した際は、家の中を隅々まで見回したり、収納を開けたりするような行為は慎みましょう。

案内された部屋で静かに過ごし、相手が家のこだわりなどを話し始めたら、熱心に耳を傾け、褒めるのが良いマナーです。

お祝いを郵送する場合

遠方に住んでいる、あるいは相手の都合がつかないなどの理由で、お祝いを郵送するケースもあるでしょう。

その場合は、品物だけを送りつけるのではなく、必ずメッセージカードや手紙を添えるようにします。

また、事前に「お祝いを送りましたので、〇日頃に届くと思います」と一本連絡を入れておくと、相手も受け取りの準備ができて親切です。

特に、現金書留で送る場合は、必ず相手が在宅している日時を確認してから発送する配慮が必要です。

お祝いは、贈るという行為そのものだけでなく、それに至るまでのプロセスや心遣いが相手に伝わるものです。

常に相手の立場に立って行動することが、マナーの基本と言えるでしょう。

新築祝いを渡すタイミングはいつ?

新築祝いをいつ渡せば良いのか、そのタイミングに悩む方も少なくありません。

早すぎても、遅すぎても失礼にあたる可能性があるため、適切な時期を知っておくことが重要です。

一般的に、新築祝いを渡すのに最も良いタイミングは、新居が完成し、引っ越しが完了してから半月後から2ヶ月以内とされています。

引っ越し直後は、荷解きや片付け、住所変更などの手続きで非常に忙しく、来客の対応まで手が回らないことが多いものです。

少し落ち着いた頃を見計らって、お祝いを渡すのが相手への思いやりです。

新居のお披露目がある場合

前述の通り、新居のお披露目会やパーティーに招待されている場合は、その当日に持参するのがベストなタイミングです。

この日のためにお祝いを用意したという気持ちが伝わります。

ただし、冷蔵や冷凍が必要な食品や、大きくて持ち帰りが大変なものを贈る場合は、当日に目録だけを渡し、品物は後日配送するという方法もあります。

お披露目がない、または参加できない場合

特にお披露目会などがない場合や、招待されたものの都合で参加できない場合は、先ほど述べた「引っ越し後、半月から2ヶ月以内」を目安に、相手の都合の良い日を確認して訪問するか、郵送の手配をします。

訪問する場合は、長居はせずに、お祝いを渡して早めに失礼するのがマナーです。

時期を逃してしまった場合

もし、うっかりしていて渡すタイミングを逃してしまい、引っ越しから2ヶ月以上が経過してしまった場合はどうすればよいでしょうか。

その場合でも、お祝いを渡すこと自体は問題ありません。

ただし、のしの表書きを「祝御新築」ではなく、「御祝」として贈るのが一般的です。

また、渡す際には「遅くなってしまってごめんなさいね」と一言添えることを忘れないようにしましょう。

タイミングはあくまで目安です。

最も大切なのは、お孫さんの新しい門出を祝う気持ちです。形式にとらわれすぎず、相手の状況を最優先に考えて行動することが、何よりも心のこもったお祝いとなるでしょう。

新築祝いで使うのしの正しい書き方

 

新築祝いの贈り物には、日本の伝統的な慣習である「のし紙」を掛けるのが正式なマナーです。

のし紙にはいくつかの種類や書き方のルールがあり、これを間違えてしまうと失礼にあたることがあります。

ここでは、新築祝いで使用するのし紙の正しい選び方と書き方について、詳しく解説していきます。

水引の選び方

のし紙の中央にある飾り紐を「水引(みずひき)」と呼びます。

新築祝いの場合、水引は「紅白の蝶結び(花結び)」を選びます。

蝶結びは、何度でも簡単に結び直せることから、「出産」や「長寿のお祝い」など、将来にわたって何度繰り返しても喜ばしいお祝い事の際に用いられます。

新築もこれからの繁栄を願う喜ばしい出来事なので、蝶結びが適切です。

一方で、結婚祝いや快気祝いなどで使われる「結び切り」や「あわじ結び」は、「一度きりが望ましい」という意味合いを持つため、新築祝いには使用しません。

間違って選ばないように、購入の際にはしっかりと確認しましょう。

表書きの書き方

水引の上段中央部分を「表書き(おもてがき)」と言います。

ここには、毛筆や筆ペンを使い、楷書で丁寧にお祝いの名目を書きます。

新築祝いの場合の表書きは、以下のようなものが一般的です。

  • 御新築御祝(ごしんちくおおいわい):最も一般的な表書きです。
  • 祝御新築(しゅくごしんちく):こちらも同様によく使われます。
  • 御祝(おおいわい):新築だけでなく、様々なお祝い事に使える汎用的な表書きです。時期を少し逃してしまった場合にも使えます。

文字数は4文字になると「死文字」として縁起が悪いとする考え方もあるため、「祝御新築」のように4文字の表書きを気にする方もいます。

心配な場合は「御新築御祝」や「御祝」を選ぶと良いでしょう。

名前の書き方

水引の下段中央には、贈り主の名前を書きます。

表書きよりも少し小さめの文字で、フルネームを書くのが基本です。

夫婦連名で贈る場合は、中央に夫の氏名を書き、その左側に妻の名前のみを書きます。

のし紙は、贈り物に込めた気持ちを形として示す大切なものです。

正しい知識を身につけて、マナーに則った形で心を伝えましょう。

添えるメッセージで想いを伝えよう

新築祝いのプレゼントや現金に、心のこもったメッセージを添えることで、お祝いの気持ちはより一層深く伝わります。

電話や口頭で伝えるのも良いですが、形として残るメッセージカードは、後から何度も読み返すことができ、素敵な記念になります。

ここでは、お孫さんへ贈るメッセージの文例や、書く際のポイントをご紹介します。

メッセージに含めたい要素

メッセージを作成する際は、以下の要素を盛り込むと、まとまりのある心のこもった文章になります。

  1. お祝いの言葉:「新築おめでとう」というストレートな祝福の気持ち。
  2. 新しい家への称賛:「素敵なマイホームだね」「夢が叶って本当に良かったね」など、家そのものを褒める言葉。
  3. 今後の生活を応援する言葉:「この家で、家族みんなが笑顔で過ごせますように」「これからの新しい生活が、素晴らしいものになるよう願っています」など、未来へのエール。
  4. 自分の気持ち:「自分のことのように嬉しいです」「いつでも遊びに行かせてね」といった、祖父母としての素直な感情。

メッセージを書く際の注意点

新築祝いのメッセージでは、火事や災害を連想させる「忌み言葉」を使わないように注意が必要です。

例えば、「燃える」「焼ける」「火」「煙」「倒れる」「崩れる」「流れる」といった言葉は避けるのがマナーです。

また、赤色のペンでメッセージを書くのも、火事を連想させるためタブーとされています。

メッセージ文例

以下に、すぐに使えるメッセージの文例をいくつかご紹介します。

文例1(シンプル)

〇〇へ

マイホームの完成、本当におめでとう!

先日見せてもらった写真、とても素敵なお家で、私たちも自分のことのように嬉しいです。

この新しい家で、家族みんなが健やかに、そして笑顔で毎日を過ごせるよう心から願っています。

ささやかですが、お祝いの気持ちです。新生活の足しにしてくださいね。

文例2(親しみを込めて)

〇〇、〇〇さん

夢のマイホーム完成、おめでとう!

二人で力を合わせて頑張ってきたのを知っているから、喜びもひとしおです。

これからこの家で、たくさんの素敵な思い出を作っていくのが楽しみだね。

落ち着いたら、ぜひ新しいお家に遊びに行かせてください。

ささやかですがお祝いを贈ります。何か必要なものの購入に使ってください。

これらの文例を参考に、ご自身の言葉で、お孫さんへの温かい気持ちを綴ってみてください。

避けるべきタブーな贈り物とは

良かれと思って選んだ贈り物が、実は新築祝いとしてはタブーとされている品物だった、という事態は避けたいものです。

古くからの慣習や語呂合わせなどから、新築祝いにふさわしくないとされるものがいくつか存在します。

ここでは、一般的に避けるべきとされるタブーな贈り物について解説します。

火事を連想させるもの

新築祝いにおいて最も避けられるのが、火や炎を連想させるアイテムです。

これは、新しい家が火事に見舞われないようにという願いが込められています。

具体的には、以下のようなものが挙げられます。

  • 灰皿、ライター
  • アロマキャンドル、お香
  • ストーブ、コンロ
  • 赤い色のもの(花束やラッピングも含む)

赤い色のものは、それ自体が火を直接連想させるため、特に注意が必要です。

もちろん、相手からのリクエストがあった場合はこの限りではありませんが、こちらから積極的に選ぶのは避けた方が無難でしょう。

壁に穴を開ける必要があるもの

壁掛け時計や絵画、壁飾りなど、設置するために壁に釘やネジで穴を開けなければならないものも、新築祝いとしては避けた方が良いとされています。

新しい家の壁に傷をつけさせてしまうことになるため、相手によっては気にされる場合があります。

時計を贈りたい場合は、置き時計を選ぶなどの配慮が必要です。

履物や敷物

スリッパやマットなどの履物や敷物は、「相手を踏みつける」という意味合いに捉えられることがあるため、特に目上の方への贈り物としてはタブーとされています。

お孫さん相手であればそれほど気にしないかもしれませんが、念のため避けておいた方が安心です。

これらのタブーは、あくまで古くからの慣習に基づくものです。

現代ではあまり気にしないという人も増えていますが、お祝いの基本は相手に喜んでもらうことです。

わざわざ相手が不快に思う可能性のあるものを贈る必要はありません。

知識として知っておき、品物選びの際の参考にすることが大切です。

新築祝いの相場は孫への気持ちです

これまで、新築祝いの相場は孫へ贈る際の金額やマナー、プレゼント選びのポイントなど、様々な側面から解説してきました。

金額の相場は10万円から30万円と高額になる傾向がありますが、最も重要なのは金額そのものではありません。

新築祝いの相場は孫への愛情や祝福の気持ちを形にしたものであり、その想いを伝えることが何よりも大切です。

ご自身の経済状況に合わせて、無理のない範囲でお祝いをすることが、お互いにとって最も良い形と言えるでしょう。

現金であれ、プレゼントであれ、あるいは新生活への援助であれ、そこに「おめでとう」という心がこもっていれば、お孫さんには必ずその気持ちが伝わります。

渡すタイミングやのしの書き方といったマナーを守ることも、その気持ちを正しく伝えるための大切な要素です。

相手の状況を思いやり、タブーとされる品物を避けるといった配慮も、お祝いの一部です。

この記事でご紹介した情報が、あなたのお孫さんへの最高のお祝いの参考になれば幸いです。

大切なお孫さんの新しい門出を、心を込めてお祝いしてあげてください。

その温かい気持ちが、新しい家での幸せな生活の礎となることでしょう。

この記事のまとめ
  • ➤新築祝いの相場は孫へは10万円から30万円が目安
  • ➤金額は経済状況や地域性を考慮し無理のない範囲で決める
  • ➤現金は実用的で喜ばれるが新札とご祝儀袋の用意がマナー
  • ➤プレゼントは相手の好みやライフスタイルに合わせる
  • ➤実用的で少し上質なアイテムがプレゼントとして人気
  • ➤何を贈るか迷ったら本人にリクエストを聞くのが確実
  • ➤家具や家電の購入資金など新生活の援助も喜ばれる
  • ➤お祝いを渡すタイミングは引っ越し後1ヶ月前後が最適
  • ➤お披露目に招待された場合は当日に持参するのが基本
  • ➤のし紙の水引は紅白の蝶結びを選ぶ
  • ➤表書きは「御新築御祝」などが一般的
  • ➤贈り物には祝福の気持ちを込めたメッセージを添える
  • ➤火事を連想させる赤い物やキャンドルはタブー
  • ➤壁に穴を開ける時計や絵画も避けた方が無難
  • ➤最も大切なのは金額や品物ではなくお祝いする気持ち
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