周年の祝いが遅れた場合の対処法|お詫びのマナーと贈り物の選び方

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取引先や大切な方の周年の知らせを受け、「うっかり忘れていた…」と焦ってしまうことはありませんか。

周年の祝いが遅れた場合、どのように対処すれば良いのか、マナー違反にならないかと不安に感じる方も少なくないでしょう。

お祝いの気持ちはあっても、タイミングを逃してしまったことで、かえって失礼にあたるのではないかと悩んでしまうものです。

しかし、適切な対処法とマナーを心得ていれば、遅れてしまったお祝いでも、しっかりと相手に誠意を伝えることは十分に可能です。

この記事では、周年の祝いが遅れた場合の具体的な対処法から、お詫びの気持ちを伝えるメッセージの文例、贈り物の選び方や相場まで、あらゆる疑問を解消します。

特に、大切な取引先へのお祝いであれば、今後の関係を良好に保つためにも慎重な対応が求められます。

遅れてしまった時だからこそ、より一層心のこもった贈り物を選びたいものです。

フォーマルな贈り物として人気の胡蝶蘭や、気持ちを伝える立札の書き方についても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

遅れてしまったことをマイナスと捉えるのではなく、心のこもったお祝いを贈る良い機会と捉え、あなたの祝う気持ちをしっかりと届けましょう。

この記事でわかること
  • ➤周年の祝いが遅れた場合の基本的なマナー
  • ➤遅れたお祝いを贈るのに最適なタイミング
  • ➤お詫びの気持ちを伝えるメッセージの具体的な文例
  • ➤取引先など相手に合わせた贈り物の選び方
  • ➤お祝いが遅れた場合の贈り物の相場
  • ➤贈り物に添える立札の正しい書き方
  • ➤フォーマルな贈り物として胡蝶蘭が推奨される理由

 

周年の祝いが遅れた場合の対処法とマナー

この章のポイント
  • ➤まずはお詫びの気持ちを伝えることが重要
  • ➤遅れて贈る際のベストなタイミングとは
  • ➤知っておきたい贈り物に関する基本マナー
  • ➤お祝いメッセージに添えるべき文例を紹介
  • ➤特に大切な取引先への配慮と伝え方

まずはお詫びの気持ちを伝えることが重要

周年の祝いが遅れた場合に最も大切なことは、何よりもまず、誠心誠意お詫びの気持ちを伝えることです。

お祝いが遅れてしまったという事実を率直に認め、非礼を詫びる姿勢を示すことが、相手との信頼関係を維持する上で不可欠となります。

単に贈り物をするだけでなく、丁寧な言葉で謝罪の意を表現しましょう。

お詫びを伝える際は、電話で直接伝えるのが最も丁寧な方法です。

声を通じて気持ちを伝えることで、文章だけでは伝わりにくい誠意や申し訳ないという感情が相手に届きやすくなります。

もし、相手が多忙で電話が難しい場合は、まずはメールや手紙で一報を入れ、後日改めて電話するという段階を踏むと良いでしょう。

メールや手紙では、「本来であれば周年の記念日にお祝いを申し上げるべきところ、大変失礼いたしました」といった形で、遅れたことへのお詫びを明確に記述することが求められます。

言い訳がましく聞こえるような表現は避けるべきです。

例えば、「多忙で…」や「失念しており…」といった理由は、相手によっては不快に感じさせてしまう可能性があるので注意が必要です。

重要なのは、遅れた理由を説明することではなく、遅れたという事実に対して真摯に謝罪する姿勢です。

お祝いの言葉を述べる前に、まずはお詫びの言葉を述べ、その後に「遅ればせながら、心よりお祝い申し上げます」という流れで祝福の気持ちを伝えると、非常に丁寧な印象を与えられます。

この順番を間違えてしまうと、お詫びの気持ちが軽く見えてしまうことがあるため、言葉を伝える順序には細心の注意を払いましょう。

贈り物に添えるメッセージカードにも、同様にお詫びの一文を必ず記載します。

「ご報告をいただきながら、お祝いが遅れてしまいましたこと、誠に申し訳ございません」のように、具体的な言葉でお詫びの気持ちを表現することで、贈り物がより一層心のこもったものになるでしょう。

相手の立場や関係性を考慮し、最も誠意が伝わる方法を選択することが肝心です。

この最初のアクションが、後の関係性に大きく影響を与えることを忘れないでください。

遅れて贈る際のベストなタイミングとは

周年の祝いが遅れたことに気づいたら、できるだけ早く行動に移すのが基本です。

しかし、「できるだけ早く」とは具体的にいつなのでしょうか。

最適なタイミングは、遅れた期間や相手との関係性によっても変わってきます。

まず、遅れたことに気づいた当日、もしくは翌日には、先述の通り電話やメールで連絡を取り、お詫びとお祝いの気持ちを伝えることが最優先です。

その際に、「ささやかではございますが、お祝いの品をお贈りしたいと存じます」と一言添え、贈り物をする意思があることを伝えておくと、その後の流れがスムーズになります。

贈り物を届けるタイミングとしては、気づいてから1週間以内が一つの目安です。

あまりに時間が経過してしまうと、お祝いの気持ちが薄れてしまい、かえって相手に気を使わせてしまう可能性があります。

特に、生花や食品など鮮度が重要なものを贈る場合は、相手の都合も考慮し、受け取り可能な日時を事前に確認することがマナーです。

もし、周年記念日から1ヶ月以上経過してしまった場合は、対応を少し変える必要があります。

この段階で大々的にお祝いの品を贈ると、相手が忘れていた頃に思い出させてしまい、恐縮させてしまうかもしれません。

このようなケースでは、大げさな贈り物ではなく、お詫びの手紙と共に、相手の負担にならない程度の品物(例えば、上質な菓子折りや商品券など)を贈るのが賢明です。

または、次にお会いする機会に、「遅れてしまいましたが」と一言添えて手渡しするという方法も良いでしょう。

相手が周年記念のパーティーやイベントを開催していた場合、そのイベントが終わってから贈るのが一般的です。

イベントの直前や当日に慌てて贈ると、会場の混乱を招いたり、他のお祝いの品に紛れてしまったりする可能性があるため、避けるのが無難です。

イベント後、落ち着いた頃合いを見計らって、「先日はご盛会おめでとうございました」という言葉と共にお祝いを届けるのがスマートな対応と言えます。

いずれにせよ、最も大切なのは「遅れたからもういいや」と諦めてしまわないことです。

タイミングを逃したとしても、祝う気持ちがあることを誠意をもって示す行動が、今後の良好な関係を築く上で非常に重要になります。

知っておきたい贈り物に関する基本マナー

周年の祝いが遅れた場合、贈り物選びとその贈り方には通常以上に気を配る必要があります。

マナーを守ることで、遅れたことをカバーし、相手に良い印象を与えることができます。

まず、贈り物にかける「のし(熨斗)」のマナーです。

周年祝いは何度あっても喜ばしいことなので、水引は「紅白の蝶結び」を選びます。

蝶結びは、ほどいて何度も結び直せることから、繰り返し祝いたい出来事に用いられます。

表書きは、通常の周年祝いと同様に「祝 御創立〇周年」「御祝」などとします。

遅れたからといって、表書きに「お詫び」などと書く必要はありません。

あくまでお祝いの品ですので、祝福の気持ちを前面に出しましょう。

名前は、会社名と代表者名を正式名称で記載します。

次に、贈り物の金額相場についてです。

遅れたからといって、相場より極端に高価なものを贈る必要はありません。

むしろ、あまりに高価すぎると、相手に「かえって気を使わせてしまった」と感じさせてしまう可能性があります。

関係性にもよりますが、一般的な取引先であれば1万円~3万円程度が相場とされています。

特に親しい間柄や重要な取引先であれば、3万円~5万円程度を目安にすると良いでしょう。

大切なのは金額ではなく、相手を想う気持ちと品物選びのセンスです。

相場から大きく外れない範囲で、相手の好みや会社の雰囲気に合ったものを選びましょう。

また、贈り物にメッセージカードを添えることは必須のマナーです。

カードには、先述したようにお詫びの言葉と、遅ればせながらのお祝いの言葉を丁寧に綴ります。

定型文だけでなく、相手の事業の成功を称える言葉や、今後の発展を祈る個人的なメッセージを一言加えると、より一層気持ちが伝わります。

贈り物を届ける方法も重要です。

可能であれば、直接持参し、お詫びとお祝いの言葉を伝えるのが最も丁寧です。

しかし、遠方であったり、相手の都合がつかなかったりする場合は、配送を利用します。

その際は、品物が届く前に必ず一本連絡を入れ、「〇月〇日頃、お祝いの品が届くかと存じます」と伝えておくのが親切です。

「送り付け」のような形にならないよう、事前の連絡を忘れないようにしましょう。

これらのマナーを守ることで、周年の祝いが遅れた場合でも、相手に不快感を与えることなく、心のこもったお祝いを届けることができます。

お祝いメッセージに添えるべき文例を紹介

周年の祝いが遅れた場合、贈り物に添えるメッセージは非常に重要な役割を果たします。

お詫びと祝福の気持ちを、丁寧かつ簡潔に伝えるための文例をいくつか紹介します。

相手との関係性や状況に合わせて、言葉を調整してご活用ください。

基本的なメッセージ文例

この文例は、一般的な取引先など、幅広い相手に使える丁寧な表現です。

  • 拝啓
  • 貴社におかれましては、この度、創立〇周年を迎えられましたとのこと、誠におめでとうございます。
  • 本来であれば、いち早くお祝いを申し上げるべきところ、ご連絡が遅くなり、大変失礼いたしました。
  • 〇〇様をはじめ、社員ご一同様のたゆまぬご尽力の賜物と、心より敬服いたします。
  • 遅ればせながら、ささやかなお祝いの品をお贈りいたしましたので、ご笑納いただけますと幸いです。
  • 末筆ではございますが、貴社の益々のご発展と、皆様の更なるご健勝を心よりお祈り申し上げます。
  • 敬具

親しい間柄の相手へのメッセージ文例

少し親しい間柄の相手には、少し柔らかな表現を用いると、より気持ちが伝わりやすくなります。

  • 〇〇様
  • この度は、創立〇周年、誠におめでとうございます。
  • 記念すべき日のお祝いが遅れてしまい、本当に申し訳ありません。
  • 〇〇様のリーダーシップと、スタッフの皆様のチームワークの素晴らしさをいつも感じております。
  • 心ばかりの品ですが、皆様で召し上がってください。
  • これからも、〇〇様の益々のご活躍を楽しみにしております。
  • 季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。

メッセージ作成のポイント

メッセージを作成する上で、以下の3つの要素を盛り込むことを意識しましょう。

  1. お祝いの言葉:まずはストレートに祝福の気持ちを伝えます。
  2. 遅れたことへのお詫び:次に、遅れたことに対する謝罪の言葉を明確に述べます。言い訳は不要です。
  3. 今後の発展を祈る言葉:最後に、相手の未来を応援するポジティブな言葉で締めくくります。

これらの要素を盛り込みつつ、相手の会社の功績や、担当者との思い出などに少し触れると、オリジナリティのある温かいメッセージになります。

例えば、「貴社の〇〇というサービスには、いつも助けられております」といった具体的な一文があると、相手は「よく見てくれているな」と嬉しい気持ちになるでしょう。

手書きのメッセージは、印刷された文字よりも温かみが伝わります。

短い文章でも構いませんので、心を込めて丁寧に書くことをお勧めします。

特に大切な取引先への配慮と伝え方

周年の祝いが遅れた相手が、特に重要な取引先である場合、その後のビジネス関係に影響を及ぼさないよう、より一層慎重で丁寧な対応が求められます。

失敗を挽回し、むしろ関係性を深めるチャンスと捉え、細心の注意を払いましょう。

まず、遅れたことに気づいた時点での初動が極めて重要です。

この場合、メールや手紙ではなく、必ず担当役員や社長クラスの人物から直接電話をかけてお詫びを伝えるのが最善です。

もし担当役員が不在の場合は、秘書の方に伝言をお願いし、改めてこちらから連絡する旨を伝えます。

電話では、まず役職と氏名を名乗った上で、「この度は、創立〇周年のご盛典、誠におめでとうございます。本来であればいち早くお祝い申し上げるべきところ、大変失礼をいたしましたこと、深くお詫び申し上げます」と、丁重に謝罪します。

その上で、「近日中に、改めてご挨拶にお伺いさせていただきたく存じます」と伝え、直接訪問のアポイントメントを取り付けるのが理想的です。

訪問する際は、手土産としてお祝いの品を持参します。

この場合の贈り物は、ありきたりなものではなく、相手企業の格式や社長の好みをリサーチした上で、特別感のあるものを選ぶと良いでしょう。

例えば、老舗の特別な品や、入手困難なお酒、そして品格のある胡蝶蘭などは、重要な取引先へのお祝いとして非常に適しています。

訪問時には、改めて対面でお詫びとお祝いの言葉を述べます。

ここでの会話が今後の関係を左右します。

単に謝るだけでなく、「貴社の〇〇プロジェクトの成功を拝見し、弊社も大いに刺激を受けております」といったように、相手の業績を具体的に称賛し、リスペクトの念を伝えることが大切です。 今回の非礼を真摯に反省している姿勢と、今後も変わらぬお付き合いを願っているという真摯な気持ちを伝えることが、信頼回復への鍵となります。

もし直接の訪問が難しい場合でも、電話でのお詫びの後、役職者名義の丁寧な詫び状とお祝いの品を可及的速やかに送付します。

詫び状は、パソコン打ちではなく毛筆や万年筆で手書きにすると、より一層誠意が伝わります。

重要な取引先に対しては、「遅れたけれど、祝ってくれた」という事実だけでなく、「どのように祝ってくれたか」というプロセスが記憶に残ります。

手間を惜しまず、礼を尽くした対応を心がけることで、ピンチをチャンスに変えることができるでしょう。

 

周年の祝いが遅れた場合におすすめの贈り物

この章のポイント
  • ➤気持ちが伝わる贈り物の選び方
  • ➤遅れた場合のプレゼントの相場はどのくらいか
  • ➤フォーマルな場面で役立つ立札の知識
  • ➤定番の胡蝶蘭が無難とされる理由
  • ➤周年の祝いが遅れた場合でも誠意は伝わる

気持ちが伝わる贈り物の選び方

周年の祝いが遅れた場合、贈り物選びは通常よりも一層重要になります。

品物そのものの価値だけでなく、「あなたのことを大切に思っています」というメッセージが伝わるような、心のこもった一品を選びたいものです。

気持ちが伝わる贈り物を選ぶためのポイントをいくつかご紹介します。

相手の業種や社風を考慮する

贈り物は、相手の会社の雰囲気や事業内容に合っていることが大切です。

例えば、IT系のクリエイティブな企業であれば、少しデザイン性の高いモダンなインテリア雑貨が喜ばれるかもしれません。

一方で、歴史と伝統を重んじる企業であれば、老舗の銘菓や格式高い調度品などが適しています。

相手のウェブサイトやSNSなどをチェックし、オフィスの雰囲気や社員の様子をリサーチすると、品物選びのヒントが得られるでしょう。

相手の好みをリサーチする

もし、担当者や経営者の方の好みが分かるのであれば、それに合わせた贈り物を選ぶと、パーソナルな心遣いが伝わり、大変喜ばれます。

例えば、お酒が好きだと知っていれば、少し珍しい日本酒やワインを贈るのも良いでしょう。

甘いものが好きな方が多い職場であれば、有名パティスリーの焼き菓子詰め合わせなども人気です。

共通の知人がいる場合は、さりげなく好みを尋ねてみるのも一つの方法です。

消え物や実用的なものを選ぶ

お祝いの品として後に残る記念品も素敵ですが、相手によっては置き場所に困ってしまうこともあります。

特に、すでにたくさんのお祝いを受け取っているであろう周年記念では、その傾向が強まります。

そのため、お菓子やお茶、お酒といった「消え物」や、社員全員で使えるような高品質なコーヒーメーカーや空気清浄機などの実用的な備品は、相手の負担になりにくく、喜ばれやすい選択肢と言えます。

重要なのは、独りよがりな贈り物にならないよう、相手の立場に立って考えることです。

特別感を演出する

遅れてしまったお詫びの気持ちを込めて、少し特別感のある演出を加えるのも効果的です。

例えば、お酒を贈るならラベルに会社名や記念日を入れるサービスを利用したり、お菓子であれば会社のロゴマークをプリントしたオリジナルクッキーをオーダーしたりするのも良いでしょう。

こうした一手間が、「あなたのために特別に用意しました」というメッセージとなり、相手の心に響きます。

これらのポイントを踏まえ、相手への敬意と祝福の気持ちが最大限に伝わるような、心のこもった贈り物を選びましょう。

遅れた場合のプレゼントの相場はどのくらいか

周年の祝いが遅れた際、「お詫びの気持ちとして、プレゼントの金額を奮発した方が良いのだろうか」と悩む方は少なくありません。

結論から言うと、必ずしも相場より高価なものを贈る必要はありません。

むしろ、過度に高額な贈り物は、相手に余計な気遣いをさせてしまい、かえって恐縮させてしまう可能性があります。

最も大切なのは金額ではなく、タイミングを逃してしまった非礼を詫び、心からお祝いする気持ちです。

一般的な周年祝いの相場は、相手との関係性によって変動します。

以下に、関係性別の相場目安をまとめました。

相手との関係性 金額相場 贈り物の例
一般的な取引先 10,000円 ~ 30,000円 胡蝶蘭(小~中サイズ)、アレンジメント花、高級菓子折り、カタログギフト
重要な取引先 30,000円 ~ 50,000円 胡蝶蘭(大輪3本立以上)、観葉植物、高級酒、オフィス家電
友人・知人 5,000円 ~ 10,000円 おしゃれな花束、少し贅沢なスイーツ、本人の趣味に合わせた品物

周年の祝いが遅れた場合でも、基本的にはこの通常の相場の範囲内で贈り物を選ぶのがマナーです。

もし、予算を少し上乗せしたいと考えるのであれば、品物そのものの値段を上げるのではなく、ワンランク上のラッピングを施したり、通常は付けないような立派な立札を付けたり、配送料のかかる遠方へ手渡しに伺うなど、「手間」や「心遣い」という形で誠意を示すのがスマートです。

例えば、相場が3万円の相手に対して5万円の品物を贈るのではなく、3万円の品物を丁重な手紙と共に持参する方が、気持ちは伝わりやすいでしょう。

また、現金や商品券をお祝いとして贈ることもありますが、これは目上の方に対しては失礼にあたる場合があるため注意が必要です。

相手が親しい間柄で、かつリクエストがあった場合などを除き、基本的には品物で贈るのが無難です。

最終的に、贈り物の価値は金額だけで決まるものではありません。

相手のことをどれだけ想って選んだか、そして、そこにどのような言葉を添えるかが最も重要です。

相場はあくまで一つの目安として参考にし、感謝とお祝いの気持ちが伝わる心のこもったプレゼントを準備しましょう。

フォーマルな場面で役立つ立札の知識

胡蝶蘭や観葉植物など、ビジネスシーンでの周年祝いに贈るギフトには、「立札(たてふだ)」を添えるのが一般的です。

立札は、贈り主が誰であるかを明確にし、お祝いの意を表すためのもので、フォーマルな場では欠かせないアイテムです。

周年の祝いが遅れた場合でも、この立札のマナーをしっかり守ることで、礼儀正しい印象を与えることができます。

立札に記載する基本的な内容

立札には、主に以下の2つの要素を記載します。

  1. お祝いの言葉(頭書き):どのような目的で贈るのかを示します。
  2. 贈り主の名前:誰からの贈り物なのかを明記します。

「頭書き」には、赤文字で「祝」や「御祝」と書くのが最も一般的です。

それに続けて、「祝 御設立〇周年」「創立〇周年御祝」のように、具体的なお祝いの内容を記載します。

遅れた場合でも、ここに「お詫び」などの言葉を入れる必要はありません。

「贈り主の名前」は、黒文字で会社名と代表者の役職・氏名を正式名称で記載します。

個人名が不要な場合は、会社名だけでも問題ありません。

連名で贈る場合は、役職の高い人から順に右から記載するのがルールです。

立札のレイアウト例

以下は、一般的な立札のレイアウトです。

【縦書きの場合】

  • (右側)祝 御創立〇周年
  • (中央)お届け先の会社名・代表者名様(※省略する場合も多い)
  • (左側)贈り主の会社名・代表者名

最近では、お届け先の名前は省略し、「頭書き」と「贈り主名」のみを記載するシンプルな形式が主流となっています。

特に、周年記念パーティーなど、多くのお祝いが届く場では、誰からの贈り物かが一目でわかることが重要視されるためです。

立札選びのポイント

立札には、木製の「木札」と、紙製の「紙札」があります。

木札はより格調高く、フォーマルな印象を与えます。

そのため、特に重要な取引先や、格式を重んじる相手へのお祝いには、木札を選ぶのがおすすめです。

一方で、紙札は比較的カジュアルな印象ですが、デザインの自由度が高いというメリットもあります。

親しい間柄の相手であれば、会社のロゴマークを入れたり、少しデザイン性のある紙札を選んだりするのも良いでしょう。

立札の書き方や選び方に迷った場合は、ギフトを注文するお花屋さんや専門店に相談するのが一番です。

多くの店舗では、用途に合わせた立札のテンプレートを用意しており、適切なアドバイスをしてくれます。

たかが立札と思わず、細部にまで気を配ることで、あなたの誠意と敬意がより深く相手に伝わるはずです。

定番の胡蝶蘭が無難とされる理由

数あるお祝いの贈り物の中でも、特にビジネスシーンの周年祝いにおいて、胡蝶蘭が「定番」や「無難」な選択肢として選ばれるのには、明確な理由があります。

周年の祝いが遅れたという、少しデリケートな状況だからこそ、この定番の選択が持つメリットは大きいと言えるでしょう。

1. 圧倒的な高級感とフォーマルさ

胡蝶蘭の鉢植えは、その場にあるだけで空間を華やかに、そして格調高く演出します。

純白やピンクの大輪の花が優雅に並ぶ姿は、まさに「お祝いのシンボル」です。

どのような業種の、どのような雰囲気のオフィスに贈っても、失礼にあたることはありません。

この「外さない」フォーマル感が、ビジネスギフトとして最も信頼されている理由の一つです。

2. 縁起の良い花言葉

胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」という非常に縁起の良い花言葉があります。

これは、蝶が舞うように見える花の姿に由来しています。

企業のさらなる飛躍や発展を願う周年祝いの贈り物として、これ以上ないほどふさわしいメッセージを持っていると言えるでしょう。

この花言葉が、お祝いの気持ちを雄弁に代弁してくれます。

3. 長い期間美しさを楽しめる

切り花のアレンジメントが数日から1週間程度で萎れてしまうのに対し、胡蝶蘭は管理が良ければ1ヶ月以上、時には2~3ヶ月も美しい花を咲かせ続けます。

長く楽しめるということは、贈り先のオフィスに長期間飾ってもらえるということです。

贈り主の会社名が入った立札と共に飾られることで、お祝いを贈ったという事実が長く相手の記憶に残り、良好な関係性をアピールし続ける効果も期待できます。

4. 手入れが比較的簡単

胡蝶蘭は、見た目の豪華さとは裏腹に、水やりの頻度が少なく、比較的手入れが簡単な植物です。

頻繁な水やりや日光浴の必要がないため、忙しいオフィスの環境でも管理しやすく、相手に余計な手間をかけさせることがありません。

こうした配慮も、ビジネスギフトとしては重要なポイントです。

5. 香りや花粉がほとんどない

飲食店やクリニック、精密機器を扱う工場など、場所によっては花の強い香りが敬遠されることがあります。

また、花粉アレルギーに配慮する必要もあるでしょう。

胡蝶蘭は、香りがほとんどなく、花粉も外に飛散しにくい構造になっているため、どのような場所にも安心して贈ることができます。

これらの理由から、胡蝶蘭は「失敗のない贈り物」として、多くのビジネスパーソンに選ばれ続けています。

周年の祝いが遅れたという状況で、どの贈り物が最適か迷った際には、品格と誠意を伝えられる胡蝶蘭を選んでおけば間違いないでしょう。

周年の祝いが遅れた場合でも誠意は伝わる

この記事を通じて、周年の祝いが遅れた場合の様々な対処法やマナーについて解説してきました。

大切なのは、「遅れてしまった」という事実をネガティブに捉えすぎず、それを挽回するための行動を誠心誠意行うことです。

人は誰でも、うっかり忘れてしまったり、タイミングを逃してしまったりすることはあります。

重要なのは、その後の対応です。

遅れたことに気づいた後、何もしなければ、相手との関係に溝が生まれてしまうかもしれません。

しかし、この記事で紹介したように、迅速に連絡を取り、丁寧にお詫びをし、心を込めて選んだ贈り物を適切なマナーで届けることで、あなたの誠意は必ず相手に伝わります。

むしろ、その丁寧な対応によって、以前よりも相手との信頼関係が深まることさえあるでしょう。

遅れてしまったという状況は、あなたの真摯な姿勢を示す絶好の機会でもあるのです。

贈り物を選ぶ際には、相手の会社の成功を祝い、今後のさらなる発展を願う気持ちを込めることが何よりも大切です。

品物や金額以上に、その気持ちが相手の心に響きます。

特に、胡蝶蘭のような格式高い贈り物は、あなたの敬意と祝福の気持ちを雄弁に物語ってくれるでしょう。

「遅れたから」と諦めずに、心のこもったお祝いをしてください。

あなたのその行動が、これからの良好な関係を築く礎となるはずです。

この記事のまとめ
  • ➤周年の祝いが遅れた場合はまず真摯にお詫びを伝える
  • ➤お詫びは電話で直接伝えるのが最も丁寧な方法
  • ➤贈り物は遅れに気づいてから1週間以内を目安に届ける
  • ➤のしは紅白の蝶結びを選び表書きは「御祝」とする
  • ➤遅れたからといって相場より高価なものを贈る必要はない
  • ➤メッセージカードにはお詫びと祝福の言葉を両方記載する
  • ➤重要な取引先へは役職者が直接訪問または電話で謝罪する
  • ➤贈り物選びでは相手の業種や好みを考慮することが大切
  • ➤相手の負担にならない「消え物」や実用的な品も喜ばれる
  • ➤ビジネスギフトの相場は関係性により1万円から5万円程度
  • ➤胡蝶蘭などに添える立札は贈り主を明確にする重要アイテム
  • ➤立札には「祝 御創立〇周年」などのお祝いの言葉を記す
  • ➤贈り物に迷ったら格式高く縁起の良い胡蝶蘭が最適
  • ➤胡蝶蘭は見た目の豪華さに加え手入れが簡単で長く楽しめる
  • ➤周年の祝いが遅れた場合でも誠意ある対応で信頼は回復できる

 

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